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PART 3 目次
テーマ「北方の生業」
150北方の生業
151北方の生業
152海獣狩猟文化
153アザラシ狩猟
154捕鯨
155水鳥猟
156漁労文化
157様々な漁法
158陸獣狩猟
159トナカイ飼育文化
160移動具
162橇
164舟
170雪上歩行具
180子どもと遊び 181工芸
182玩具
300網走の観光名所 |
PART 1 目次 テーマ「北方の衣料と暮らし」
01外観 入口展示 02北のクロスロード
環境に適応した人々
新大陸への移動
04海洋資源の利用と民族 考察
05言語・民族
語族
ハプログループ
人類拡散の北方ルートはなかった
10衣類を通してみる民族
11北方民族の衣料
13生活に適した衣料 考察
14皮なめし技術の発達
15腸製衣
17魚皮衣
19樹皮衣
21儀礼用衣装、イヌイットの衣料 23機織り道具・裁縫道具
30交易
-北太平洋における
西洋文明の流入- 40北方民族の食 50住居 60火と器 62火 64器 |
PART 2 目次 テーマ「オホーツク文化と宗教」
資料 69オホーツク文化とは 狩猟交易の民ニヴフ
ニヴフ進出の経過
69北海道歴史年表と
各文化圏とヒトの形質 69オホーツク式土器の成立過程
展示 70オホーツク文化の人々
オホーツク文化の特徴
80オホーツク式土器の特徴
土器の特徴
90食料の獲得、漁労具
100大型住居
110信仰と儀礼-埋葬-
110牙製彫像の高度な工芸品
130ホーツク文化の土器
132オホーツク文化の謎
消えたオホーツク文化
132狩猟儀礼 -クマ無祭り-
北方の精神文化
135仮面
北方民族の祖先観
北西海岸インディアン
136冬の儀式
138日常生活と精神世界
139北方の音と儀礼・芸能 |
PART 4 目次
特別展 「極北の島グリーンランド」
01グリーンランドとは 中世温暖期の移住 03エスキモー文化
20イヌ橇 30氷海の狩猟 -アザラシ猟と捕鯨 40狩猟と漁労 50食べ物 60住居 70衣類 80玩具 90精神世界 エスキモー文化の近・現代 文化と観光 100今年度の寄付資料 |
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PART 3 テーマ「北方の生業」
151北方の生業
人類が行う経済活動を「生業」と呼ぶ。農耕が困難な北方地域では、狩猟・漁労・採集が生業の中心となってきた。
家畜としてはイヌとトナカイが飼育されてきたが、ユーラシアのツンドラ地域におけるトナカイ飼育は、大規模な飼育形態のトナカイ遊牧へと
発展した。
北方における生業活動は環境や伝統を反映しており、海獣狩猟、陸獣狩猟、漁労、トナカイ遊牧、狩猟・トナカイ飼育として区分することが
できる。
北方の生業
北に暮らす人々は、限られた資源の中から、狩猟、漁労、採集、トナカイ飼育などの生業活動によって、食料や生活に必要なあらゆるものを
得て来た。
地域や自然環境の違いから、中心となる正義用矢それらを補足する生業の組み合わせも様々である。
北方の生業海獣狩猟、陸獣狩猟、漁労、トナカイ遊牧、
狩猟・トナカイ飼育に区分 |
北方の生業 |
北方の生業 |
北方の基本生業は
海獣狩猟、陸獣狩猟、漁労、トナカイ飼育である。
各民族の置かれた環境と伝統文化によって
これらを組み合わせて生活基盤を支えている。 |
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152海獣狩猟文化
極北、亜極北の海岸地域は、厳しい寒さにもかかわらず、氷や寒流の影響で豊かな海洋資源に恵まれている。北方の沿岸地域に進出した人々は、
アザラシ類やセイウチ、クジラ類などの海獣狩猟に依存してきた。
海獣類の肉や内臓、脂肪は食料として利用され、また、脂肪は照明や暖房、調理の熱源としても利用されてきた。毛皮や腸、腱、骨や歯、鯨髭は
衣服や船、橇、狩猟道具など生活に必要な様々なものに加工される。
厳寒の極北沿岸は豊かな海洋資源。海獣狩猟に生活の全てを依存した。
海獣から生活に必要な全てに加工された。 |
動物加工製品 |
海獣狩猟用浮袋/イヌイト |
クジラ・アザラシ・セイウチ用銛先/アザラシ誘引具 |
傷口栓/引綱把手/浮袋栓 |
銛先と銛綱/アザラシ用銛先 |
離頭銛 |
銛先/アザラシ回収用鉤 |
フロートボード |
アザラシ皮の浮袋 |
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153アザラシ狩猟
アザラシ網漁 氷上と海底の間に網を張り捕獲 |
アザラシ猟の方法
息継ぎ穴猟 |
アザラシ呼吸穴での狩猟数分毎に呼吸する息継ぎ穴で待ち伏せる。 |
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カヤックによるアザラシ猟浮の付いた銛で
水面に顔を出したところを狙う |
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154捕鯨 大型海棲哺乳類の狩猟
セイウチ・シロイルカ・イッカクなどの大型海棲哺乳類の狩猟では、アザラシ用銛に比べ、より大型の銛が用いられ、狩猟は複数の協力で
行われる。
大型海棲哺乳類猟大型海棲哺乳類の狩猟
セイウチ・シロイルカ・イッカク/大型の銛と複数で狩猟 |
北方における捕鯨法
捕鯨の方法/毒・銛・離頭銛と浮き袋 |
捕鯨網漁もあった捕鯨 |
近代捕鯨以前、日本を含む北太平洋沿岸・ベーリング海・チュクチ海・北極海の沿岸民族にとって捕鯨は重要な生業であった。離頭銛・毒・網を利用
チュコト半島〜グリーンランドのイヌイトは、離頭銛とアザラシ皮の浮き袋を用い、大型皮舟ウミアックによる集団捕鯨をした |
捕鯨祭り春の捕鯨祭り
北西アラスカでは春海氷の割れ目に現れたクジラを、約8名が乗り込む |
大型のウミアックで追跡し、捕鯨が開始。猟期が成功に終わると集落の全員や他の集落からも招いて捕鯨祭が催される
とっておきの鯨の尾の脂肪など様々なご馳走で、何日もゲームや踊りを楽しむ。 |
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155水鳥猟
ボーラー猟
4〜6個の錘を紐で繋いだ狩猟具。陸上では石や牙海上では木の錘/
イヌイトやチュクチ |
水鳥の狩猟ポーラーを頭に巻いている狩猟者 |
ボーラー猟の様子ボーラーを振り回して投げ、鳥に絡めて捕獲する |
鳥用槍鳥用槍は三叉の鉤があり、ガン・カモ類の群れに投槍器で投げ2,3羽を得る。
換羽期の水鳥に有効 |
鳥用矢矢の先はにぶく鳥を気絶させて捕まえる。
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ポーラー |
鳥用投槍 |
鳥用矢/鳥用投槍/
投槍器 |
投槍器アトラトル |
鳥用矢 |
投槍器はアメリカインディアンの発明と信じていたが、
北方民族の発明だったか
ではなく、氷河期の全大陸で使用された |
日本列島には持ち込まれなかった。
狩猟が発達する以前の旧石器人が陸封されたか
新石器以降も使用する民族がたまたま来なかったか |
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156漁労文化
北太平洋のサケ漁労文化
北太平洋には8種のサケ族魚種-マスノスケ、ニジマス、ギンザケ、カットスロートトラウト、ベニザケ、シロザケ、カラフトマスが分布しており、
産卵のため生まれた河川を遡上する。
サケ類は、回遊、遡上の個体数に年変動はあるものの、北太平洋沿岸の民族に、狩猟に比べ安定した豊かな食糧をもたらしてきた。
その多くは干し魚として加工され、冬季の食料として蓄えられた。
サケ漁労文化
サケ・マスの溯上は
北方民族にとって大切な食料で、干し魚として通年重宝した |
北太平洋における
サケ属の分布 |
色々な酒の種類 |
アザラシ皮製漁網
イヌイト/アラスカ |
オヒョウ用釣針
オヒョウは北氷洋の巨大カレイ。畳2枚分にもなる |
魚叩き棒 |
フライとルアー
サミ/フィンランド |
フライ |
ルアー |
ルアー |
氷上用釣竿と各種疑似餌 |
基本、サケ漁は
川の中に作った石の罠に追い込んで鉤銛マレックで捕獲し、叩き棒で仕留める。漁は集団で協力するが、獲物は個人の腕次第である。分配しない。 |
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157様々な漁法 上のフライやルアーは、この様々な漁法にあたります。掲載順序・場所の間違いです。
イヌイトの石積み簗でサケを追い込みマレックで捕獲する。東北縄文遺跡から同様の石積み発見
三叉銛も発見(新潟県) |
北西海岸インディアンの鮭取簗 |
イヌイトの氷上釣り
アイヌのマレック漁 |
イヌイトの氷下かご漁 |
北西海岸インディアンの
オヒョウ釣り仕掛け |
漁網/ナーナイ/ロシア |
特殊な形状の鮭用ヤス |
鉤銛かぎもり マレック |
釣り糸 |
網すき針・ネットゲージ
魚用銛先 |
氷すくい・釣り糸巻・釣針 |
疑似餌・蒸曲釣針
オヒョウ用蒸曲釣針 |
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158陸獣狩猟
北方の陸獣狩猟は、少ない種類の動物を対象として、これらの動物の環境や行動に適した捕獲技術が開発されてきた。
弓矢・槍・銃とともに多様な罠が用いられてきた。
オオカミ罠(イヌイト) 弾力性のある鯨髭をたたんで食べさせ、胃の中で元に戻り、内臓を破って致命傷を与える。ホッキョクグマにも用いた。
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159トナカイ飼育文化 「トナカイ」はアイヌ語で、英語でcaribouカリブーとよばれている。コケを食べるおとなしい動物。馴鹿と書く
この文化は極北圏、亜極北圏のツンドラから針葉樹林帯に広く分布している。北部ユーラシアでは野生トナカイを家畜化した、トナカイ飼育が
行われてきた。
家畜化トナカイの利用方法は、地域や民族によって多様だが、主に食料や生活必需品の素材や騎乗、駄載、橇引きなどの使役獣として利用
されてきた。
トナカイ飼育文化 |
野生トナカイの分布 |
極北-亜極北ツンドラ-針葉樹林帯に生息
食糧/生活素材/騎乗/駄載/橇引き等の使役獣 |
トナカイ飼育形態 |
荷駄用鞍 |
板鈴 |
荷駄用かご |
ナイフ/耳に傷を付けて所有者の目印にした/
角製ナイフ |
投げ縄 |
騎乗用鞍 |
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160移動具
162橇 -トナカイ橇とイヌ橇-
北方地域では橇が狩猟や漁労活動、移動生活に伴う家財の運搬などに利用されてきた。イヌは早くから橇引きに利用されてきた。
当初、橇は数頭の犬で引かれることが一般的であった。欧米文化の流入に伴う毛皮獣の受容の高まりから、イヌイトなどの犬橇は機動性が重視され、
10頭を超える多頭数で引かれるようになっていった。
一方、ユーラシアのトナカイ飼育民の多くはトナカイ橇を用い、ツンドラでは夏季もトナカイ橇が利用されてきた。
トナカイ橇も犬橇も、地域・民族によって牽引獣の編成や牽引具、橇の形などに様々な違いがある。
トナカイ橇牽引具 |
狩猟漁労移動に不可欠
犬は数頭〜十数頭で引く |
トナカイ橇と犬橇 |
犬橇 |
犬橇 |
犬橇 |
犬橇 |
トナカイ橇 |
橇はくぎを使わず木組みや縛って作り、底に泥炭を塗って凍らせると
雪がつかず滑ることができる。 |
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164舟
北辺に暮らす人々は得られる材料で、狩猟・漁労・移動・運搬など目的によって様々な舟を作り利用した。
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低緯度地域 |
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丸木舟(木の幹をくりぬいた)、板綴り舟(丸木舟に板を縫合して耐波性、積載能力を高めた)、板舟(板を組み合わせた) |
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針葉樹林帯 |
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白樺などの樹皮製カヌー |
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極北地域 |
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流木の骨組みに海獣の皮を張った皮舟 |
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型の皮舟ウミアックは移動や大型海獣の狩猟用
小型だが耐波性に優れたカヤックは小型海獣の狩猟用 |
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北アメリカの樹皮製カヌーやカヤックは今日のスポーツボートの原型である。 |
移動手段-舟- |
各地の舟の形状 |
白樺樹皮舟 |
樹皮製と板製カヌー |
皮製と板製カヌー |
皮製カヌー |
皮製カヌーのテール |
皮製カヌーのトップトップの高さまでの→ |
白樺樹皮舟トップ波に耐えられる |
板舟トップ台湾ヤミ族の舟とは違う |
板舟皮でなく板で作った船 |
祭り用櫂 |
防水のための工夫 |
獣脂を塗らないと破れる |
バイカルやアムールで舟を発達させ海洋に進出。
三種とも皮舟です |
カヌー/北西海岸インディアン/ハイダ族 オープンデッキの舟の総称 |
カヤック イヌイット/グリーンランド 獣脂を塗らないと乾燥して破れてしまう クローズドデッキの舟 |
ウミアック/イヌイット 大型オープンデッキの舟 |
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170 雪上歩行具
かんじき (スノーシュー) と スキー
かんじきとスキーは北方の積雪地帯で発明された。これは、橇と共に狩猟・漁労に重要な道具だった。
かんじきは北方全域に分布し、日本でも北海道・東北地方で輪状のものがあった。
北米では目的毎に、外枠の構造、横木の有無、革紐や腱の編み方の違いなど多様な形態がある。
スキーは 北ユーラシアの狩猟・漁労民や、トナカイ飼育民の多くが使用した。
裏にシールと呼ばれる、トナカイ・ヘラジカの脚やアザラシの毛皮を張り、消音と滑り止めの効果を持たせて狩猟に使用した。
雪上歩行具
北方全域で使用された
かんじきとスキー |
雪上歩行具雪質で変化した歩行具の形 |
スキー・スノーバスケット
かんじき |
雪眼鏡 |
氷上滑り止め/雪眼鏡/
イヌイト |
かんじき/北海道アイヌ |
かんじき/カナダ/アサバスカ・インディアン
スキー/サミ/フィンランド |
各種スノーシュー
各地のスキー |
シール付きスキーと
ストック/ナーナイ |
蒸し曲げスキー |
シールは、スキー板の裏にアザラシの毛皮を凍らせて貼り付けると、滑らなくなり、
深い新雪の上でも沈まずに歩けます。
山も登れます。
下りはそのまま滑ると、スキーになります。 |
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180子どもと遊び
揺り篭の装飾は子供を大切にした証。
男児には銛や弓。女児には人形が与えられ、大人の真似をしながら、生活のための技術や知識を学んだ。
綾取りをしたり、雪面・地面に絵を書き、説話を聞くなどしながら、知識を次世代に伝えていった。
子どもと遊び |
子どもと遊び |
子守あやとり |
ゆりかご |
揺り篭 |
ゆりかご |
ゆりかご
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揺り篭模型/お守り各種
(夜泣き・乳・不明・乳) |
ゆりかご |
人形
イヌイト/ウイルタ |
女児用ナイフ/
皮製ままごと道具/
イヌイト |
背負い紐/北海道アイヌ |
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181現代に生きる工芸
北方民族の工芸は新素材や技術が伝統と融合 |
芸術的価値・商品価値が
認められるようになった |
伝統工芸品や木・トナカイ角製品など現代工具での加工品。優れた技術と独特の世界観を表現した |
工芸品は今後も作り続けられることでしょう。 |
衣類・壁掛け・石彫など新しい素材が取り入れられ |
デザインや技法が守られている。 |
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ワタリガラスの壁掛け |
塩入れフラスコ/モカシン/スリッパ/白樺樹皮容器 |
バスケット/白樺樹皮容器/木製盆 |
白樺樹皮容器 |
白樺樹皮容器 |
木製盆 |
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トナカイ角製スプーン |
超硬質の材料に精密な彫刻が出来るのは、
ほんとに凄いと思います |
セイウチ牙製彫刻/動物の踊り/鳥獣戯画ですね |
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彫刻/カナダイヌイト/
首飾り |
彫刻/クマ/イヌイト |
耳飾/カナダイヌイト |
首飾り/イヌイト |
箸/ナーナイ/ロシア
これは 骨髄取り出し具 |
トナカイ皮製バッグ/
コリャーク/サミ |
人形/コリャーク
コースター/アイヌ |
壁掛け/ウリチ/ロシア |
ボタンローブ |
壁掛け |
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182玩具
子供用弓矢 |
銛突きゲーム
ゲームを通じて
狩猟の練習をしました |
犬橇模型
材料を紐で縛っただけの北極最強の強靭な橇です |
けんだま |
けんだま |
うなり板/魚皮製ボール
ストーリー・ナイフ/
アザラシ骨製ゲーム |
蝉の声として知られる |
うなり板 |
ストーリー・ナイフ
イヌイト |
魚皮製ボールと靴 |
アザラシ骨製ゲーム |
やじろぺえ/知恵の輪
木製玩具/餌取り白鳥 |
知恵の輪 |
知恵の輪 |
やじろべえ |
ひこうき/餌取り白鳥 |
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300網走の観光名所
北方民族博物館 |
この一週間後に、一気に冬到来。 |
初雪が降りました |
網走流氷館 |
遅い秋の訪れ |
博物館 網走監獄 |
博物館 網走監獄 |
網走湖 |
市内へ観光用市内循環バスで帰っています。
この日中国人の若者の一団が市内観光をしていました。
この当時はエリート官僚の子弟にだけビザを発行 |
していましたから、彼らは、大金持ち、超権力者の娘・息子達でした。
日本でも昔、権力者の子弟だけ、留学できたり、旅行できたりしました。
中国でも、海外旅行を自由にさせて見聞を広めさせていたようです。 |
今では、怒涛のように押し寄せる中国人でも、彼らは上流階級の大金持ちたちなのです。
まだ、庶民は来ていません。
ですからこの日の中国人は、物凄い連中でした。 |
中国人が大量に来る前に、日本人の対中国意識を調べに来た連中がいました。
以前、屋久島知り合った中国人女性でした。しきりに調査していました。
その後怒涛の暴買い観光が始まりました。 |
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