2018特別展の旅03 2018.08.29-2 2018特別展「縄文―1万年の美の鼓動」見学時
東京国立博物館 東京都台東区上野公園13-9 03-3822-1111月休撮影可
東洋5F10室『朝鮮の磨製石器と金属器』
本館3F『中国文明の始まり』
本館3F『中国の青銅器・墳墓の始まり』
交通 上野駅公園口から徒歩10分
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目
次 |
10朝鮮の磨製石器と金属器 |
100中国文明の始まり |
200中国の青銅器・墳墓の始まり |
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2018.8.29-2
東洋館5F10室 朝鮮の磨製石器と金属器
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目
次 |
10入口展示
11黄金の冠
20磨製石器
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21朝鮮の磨製石器と金属器
23石器
石槍
有肩石斧
蛤刃石斧
石包丁
24異形勾玉 |
40石製武器
41石剣
42銅鏃
43環状石斧
50金属器 武器
51剣・矛・戈
52鉄剣柄頭
53銅剣
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60石製葺
61銅剣・銅矛など
62馬具
63碗
64虁鳳鏡 |
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10入口展示 |
11冠
古代朝鮮で、金の冠は王の証でした。伽耶の冠は、正面中央に立飾(たちかざり)を
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20磨製石器
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21朝鮮の磨製石器と金属器
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このコーナーでは、朝鮮半島の磨製石器や青銅器について紹介します。朝鮮半島では旧石器時代にはすでに人類の足跡が確認されています。
新石器時代(前10,000-前 1,000年頃)には狩猟や採集に加えて農耕が行われ、磨製石器が使われました。
青銅器時代(前10-前4世紀)から初期鉄器時代(前3-前1世紀)にかけて、各地に有力者が登場し、その地位を示したのは剣・矛(ほこ)・戈(たて)のような青銅製の祭器や磨製石剣でした。その独特な造形にご注目ください。
紀元前108年、朝鮮半島北部に漢王朝が進出し、現地支配の為の機関として楽浪郡を設置すると、土着の文化と韓文化が融合し、独特の楽浪文化が形成されました。 |
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23石器
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石槍※
柄を付けて狩猟の道具として用いられました。咸鏡北道(ハムギョン)は朝鮮半島東北部にあり、中国東北地方やロシア沿海州に接しています。
会寧は豆満江沿岸で、中国東北地方と向い合う地位にあり、青銅器時代の無文土器や石器の出土で知られています。 |
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石槍
伝韓国玄風出土
新石器時代
前6千年~前2千年紀
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石槍※
朝鮮会寧出土
青銅器時代
前10~前4世紀 |
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石鏃
伝韓国大邱出土
新石器時代
前6千年紀~前2千年紀 |
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石鏃 伝韓国玄風出土
新石器時代
前6千年~前2千年紀 |
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有肩石斧※
柄を付けて鍬のように用いた農具です。中国東北地方や朝鮮半島北部では、新石器時代から青銅器時代の遺跡で有肩石斧が出土しています。
これらの地域で農耕が始まっていた証拠です。
蛤刃石斧※
蛤刃石斧は木の伐採に、柱状片刃石斧は伐採した木材の加工に使われた磨製石器です。朝鮮半島青銅器文化で成立した石器の組み合わせは、弥生時代の開始と共に日本列島にも伝えられたため、日本考古学では「大陸系磨製石器」とも呼ばれています。 |
有肩石斧※
朝鮮会寧出土 青銅器時代
前10~前4世紀 |
有肩石斧
朝鮮会寧八乙川出土
青銅器時代
前10~前4世紀 |
蛤刃石斧※
韓国慶州出土
青銅器時代
前10~前4世紀 |
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柱状片刃石斧 韓国慶州出土 青銅器時代
前10~前4世紀 |
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石包丁※
石包丁は中国華北地方から渤海湾沿岸・朝鮮半島を経て日本列島に伝えられました。弥生時代の日本の石包丁は、稲の穂首刈りした道具と考えられていますが、稲の生育しにくい華北・渤海湾・北朝鮮では、雑穀類の収穫具として用いられたようです。 |
石包丁※韓国扶余出土
青銅器時代
前10~前4世紀 |
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24異形勾玉
高坏
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青銅器時代
前4~前2世紀 |
異形勾玉 |
異形勾玉 青銅器時代
前10~前4世紀 |
紡錘車 |
伝韓国慶尚北道出土 青銅器時代
前10~前4世紀 |
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40石製武器 |
41石剣
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左:前8~前7世紀
右:前6~前5世紀
韓国慶尚北道出土
青銅器時代 |
右:韓国扶余出土
青銅器時代
前5~前4世紀 |
左:朝鮮出土 右:扶余出土
青銅器時代
前5~前4世紀 |
右:
伝韓国慶尚北道出土 青銅器時代
前5~前4世紀 |
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42銅鏃
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韓国慶州出土
青銅器時代前8世紀 |
韓国公州出土
青銅器時代前8世紀 |
韓国金海出土
青銅器時代
前6~前4世紀 |
韓国扶余窺岩面出土
青銅器時代前8世紀 |
韓国慶州出土
青銅器時代前7世紀 |
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43環状石斧
環状石斧
伝韓国慶州神堂里出土 青銅器時代
前10~前4世紀 |
環状石斧 |
環状石斧は、
中央の穴に棒を通し、棍棒の先端として用いられたようです。
青銅器時代に、主に朝鮮半島北部では、環状石斧の周縁の刃部に切り込みを入れた、
「多頭石斧」と呼ばれる形の武器もありました。 |
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50金属器 武器
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51剣・矛・戈
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銅剣・銅矛・銅戈
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銅剣
韓国昌寧出土
初期鉄器時代前3世紀 |
銅剣
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銅剣
朝鮮出土
初期鉄器時代
前3~前2世紀 |
銅剣
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銅矛
伝韓国尚州出土
初期鉄器時代~原三国時代
前3~前1世紀 |
銅矛
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銅戈
伝朝鮮平城貞柏里出土
初期鉄器時代~楽浪
前3~前1世紀 |
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52鉄剣柄頭
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剣把頭(けんはとう) 韓国扶余窺岩面出土
初期鉄器時代
前3~前1世紀 |
剣把頭(けんはとう)
韓国扶余窺岩面出土
初期鉄器時代
前3~前1世紀 |
鐔金具(つばかなぐ)
伝韓国平城出土
初期鉄器時代~楽浪
前3~前1世紀 |
剣把頭(けんはとう) 伝韓国平城出土
初期鉄器時代~楽浪
前3~前1世紀 |
鞘金具(さやかなぐ)※ |
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鞘金具※
細形銅剣の鞘の両端に付ける金具です。底を作るため斜めの棒が渡してある下側が鞘尻金具、もう一つの上側が鞘口金具です。
おそらく鞘の本体は木製漆塗りで、これに納めた銅剣をお墓に納めたものと思われます。 |
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53銅剣
銅剣
伝朝鮮平城鰲村里出土 初期鉄器時代
前2世紀 |
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銅剣※
細形銅剣は、剣身にいくつかの部品を組み合わせて作りますが、この銅剣では、
鐔(つば)・剣把(けんは=柄つか)・剣把頭飾(けんはとうしょく)が銀で作られています。
鐔(つば)の内側には木質が付着しており、接合部に木製の部品もついていたようです。
細形銅剣の全形を知ることのできる資料です。
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60石製葺 |
61銅剣・銅矛
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銅剣
伝韓国慶州入室里出土
原三国時代、前1世紀 |
銅剣
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銅戈
伝韓国慶州入室里出土
原三国時代、前1世紀 |
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62馬具
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円形飾金具
伝韓国慶州入室里出土 原三国時代、前1世紀 |
馬鐸 伝韓国慶州入室里出土 原三国時代、前1世紀 |
馬鐸 |
青銅の鐘の内側に、鉄の棒が錆び付いています。この棒を舌として内側に吊っていたようです。
馬鐸を付けた馬が移動すると、鉄の舌が周囲の青銅にぶつかり、音を立てたのです。 |
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63碗
碗
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碗
伝韓国慶州入室里出土 原三国時代、前1世紀 |
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64虁鳳鏡(きほうきょう)
虁鳳鏡
朝鮮楽浪遺跡出土
楽浪2世紀 |
虁鳳鏡
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「君宜高官」、「富貴」、「大吉」など、幸せを願うためのめでたい言葉がいくつも書かれています。
紐を通すつまみには、絡まった2頭の龍を表し、周囲の文様には、2羽ずつの向い合った鳳凰を
表しています。
中国の西南部で作られた鏡と考えられています。 |
獣文飾板
(じゅうもんかざりいた)
伝韓国慶州出土
初期鉄器~原三国時代
前3~前1世紀 |
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犬と鹿が描かれています。鹿の1頭には槍が刺さっており、狩猟の場面と思われます。
このような金具は革袋の飾り、または、肩を覆う鎧の一種とも考えられていますが、確かな証拠はありません。
朝鮮の鋳銅技術の高さを示す青銅器です。
※橿考研博物館で、「棺の栓」として展示されていました。 |
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