縄文を旅する3 北の縄文 北東北~南北海道旅 09 2013.10.07(月)
函館市北方民族資料館 函館市末広町21−7 0138-22-4128 休館日年末年始 及び展示替え日 撮影可
観光スポットにある便利な博物館。開館時間 【4月〜10月】 午前9時〜午後7時 【11月〜3月】 午前9時〜午後5時
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交通 |
バス |
(函館駅前4番乗り場→ロープウェイ前行き)LCSA元町「北方民族資料館前」下車徒歩すぐ |
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市電 |
(函館駅前電停→函館どっく前行き)「末広町電停」下車 徒歩すぐ |
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函館駅からバスや市電がひっきりなしに出ています。駅前バス・市電案内所を利用すること |
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見所 |
北方民族、蝦夷関係図絵、オホーツク文化関連の蒐集が進んでいる |
博物館の間口が狭いので、小さな資料館に見えますが、写真を編集してみると、展示物の数や
専門的充実度は白老アイヌ博物館よりも多い印象でした。
しかも、私は全ての写真は撮っていないのです。 第1・第2・第3・第7展示室しか撮っていません。
旧日本銀行函館支店ですから、とても大きな建物で、たくさんの展示室があります。
ですから ここには、膨大な量の専門的な収蔵物があるのです。
是非多くの皆さんに訪れていただきたい博物館です。
※ 館のライティングは普通のオフィスビル仕様で、ガラスケースに光が反射して撮りづらい。 |
古色がなければ、現代アートか、
フィギアに見える、北方の呪術具 |
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目
次 |
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00最後の竜飛海底駅
01特急スーパー白鳥
02竜飛海底駅動画
北海道新幹線
03函館駅前
3.11函館の被災
10函館市北方民族博物館
11入口展示
20祭祀
棒酒箸
30祭祀具
31いろいろなイナウ(木幣)
33イオマンテ(イヨマンテ)
35呪術
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50北方諸民族
51北蝦夷探検隊
53北方諸民族
50北方諸民族
60アイヌの神々
61アイヌの自然崇拝
63呪術・祭祀
フン族の大移動
北方寒冷地民族の鳥竿文化と
弥生文化
70服装
悪霊と原住民
80首飾り
100装身具と人形
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第2展示室
120北の神々
121いのり
123祭祀具 -占い・まじない
125祭る
熊送り・フクロウ送り
クマ送りの起源
127棒酒箆 イクパスイ
150蕨手刀わらびてとう
160オホーツク文化の土器 |
200日用の諸道具
210生活雑貨
230楽器
250オホーツク文化と狩猟
251オホーツク文化
253狩猟風俗図
255狩猟具
270第3展示室
280函館の夜景と朝市 |
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※北海道新幹線の開通により無くなってしまった列車です。 また、この日、もう最後に近い、竜飛海底駅に停車する特急列車でした。
2017.02.07記入
00竜飛海底駅
01特急スーパー白鳥 青森~函館を走るL特急
連絡船の代替列車で
現在運行の連絡船4時間に対し2時間で結ぶ |
稀代の難工事で、途中で何年も中断され、沢山の命を飲み込んだトンネル |
今は、平穏そのものですが中央の少年が「この海は、おじいさんを飲み込んだ海だ」と叫んだのが今も心に焼きついている |
新幹線工事は急ピッチで進んでいる。突貫工事そのものだ。青函トンネルでは新幹線を通さない前提で工事をしたのに |
津軽半島に巨大駅ができるようだ。昇降客はあるのか。しかし、JR青函線がなくなり、新幹線以外はなくなるのか |
間もなく津軽トンネル |
現在のJR軌道の隣に新幹線。工事道路の上を特急に並走する暴走車(笑) |
こんなに広い新幹線線路は見たことない。 |
ドアガラスにも粋なデザインが |
次は、竜飛海底駅
です。 |
少年のおじいさんはどのような海難事故にあったのでしょうか。
それとも、どこかで津波に飲まれたのでしょうか。 |
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02竜飛海底駅動画
この日、竜飛海底駅で停車のアナウンスがあり、予約当選者以外は下車できないとのこと、びっくりしました。
以前は、誰でも降りて見学できたので、不用の者立ち入るべからず。になったんだなぁ。と思いました。
竜飛海底駅動画
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この旅行の後、しばらくして北海道新幹線工事のため、竜飛海底駅見学ツアーは永遠に終了しました。
私は偶然にも月に1~2回の、1日1回の見学の様子を見ることができました。幸運だと思いました。
駅が普通の駅と思って動画にしましたところ、全く違っていて、画になりませんでした。
僅かな動画です。ご覧ください。 |
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北海道新幹線
2016.03.26に開業しました。 って、現在2015.12.09です。 従って、上記の写真は昔のお話となりました。(笑)
再編集を、2017.02.07に行っています。大笑いですね。
撮影2013.10.07 1次編集2015.12.09 2次編集2017.02.07 アップロード2017..02.24
北海道新幹線 他の新幹線と違い、黒字経営が危ぶまれています。
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03函館駅前 函館では駅前のスマイルホテルに泊まりました。駅近便利で最も安かったです。3900円 0138-27-2700
何度も来て、そのたびに思う。駅のオブジェは何を表しているんだろうって |
レトロバスが市内循環していました |
私の子供の頃のトラックの運転席と同じ |
待っているのは全て外国人でした |
ほんとに昔の乗り合いバスですね |
ここは車掌の席です。懐かしい。 |
3.11函館の被災
街のようすがなんとなくおかしいので (空き地が目立つ) 、バスの女性運転手に聞いてみました。
すると、2011年の3.11地震津波で駅から押し寄せてきた津波で周囲一帯が浸水しになった為だそうです。
海水に浸かると家は腐り、配線配管が不安定になり、漏電火災の原因にもなる。だから建て替えや、土地が放棄されている。
そうですね。海水の浸みこんだ上に土台をつくってもすぐに塩害でボロボロになりますから。
私が聞いたとき、
女性運転手はその時、丁度乗務中で、同じ経路を通っていたため、この辺でマンホールの蓋が飛んでいて、この辺で波が押し寄せて来てと、
被災者特有の興奮と、恐怖心が、顔にありありと、よみがえっていました。
きっと、記憶の蓋を開けてしまったので話さざるを得なかったのでしょう。これも一つの心的後遺障害かもしれないと、今思っています。
きっと、全ての被災者がそれぞれの心にこの開けてはならない、しかし、誰かに話して楽になりたい、ジレンマを抱えているのでしょう。
※この時まで東北北部以外の津波被害については報道もなく、何も知りませんでした。たいへん驚きました。
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10函館市北方民族博物館
11入口展示
旧日本銀行函館支店の社屋を転用した格調高い建物です。ただ、ライティングがオフィス用のため、やたらと反射して困ります。
間口は狭いのですが、奥行きが広く、大変大きな建物でした。きっと爆撃にも耐えると思います。
館は、アイヌ・ウイルタ民族などの北方民族資料を展示する資料館です。
館内は、展示ホール、
展示室1(装いの美学)、展示室2(北の神々)、展示室3(くらしの中の手仕事)、
展示室4(北方民族HAKODATE COLLECTION)、展示室5(あそびの世界)、展示室6(アイヌ民族学の先駆者たち)、
展示室7(アイヌ絵の世界)に分かれ、各テーマごとにアイヌや北方民族の文化を紹介しています。 引用北海道文化資源データベース
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20祭祀 アニミズム と シャマニズム の世界
熊祭り 熊送り イオマンテ イヨマンテ きっと同じことを言っています。また、シャマン と シャーマン も同じです
北の神々と霊魂の世界 -祈る・占う・信じる-
極北の大自然に抱かれて暮らしたアイヌの人々を始めとする北方諸民族には、自らの生活にかかわる物質文化とその営みを支えた信仰、
儀礼などの精神文化を有する固有の北方の世界がありました。
今回の収蔵資料展では、アイヌの人々と周辺諸民族の精神文化に焦点を当て、館収蔵の信仰・儀礼や占いの儀礼用具や当時の生活、風習を
描いた風俗画等の文献記録を展示・紹介するものです。
北方諸民族が北の大地が育んだ全てのものに霊魂が宿るとする「アニミズム」や、特別な霊能力を持つ呪術師シャマンの予言や病気の治癒に
象徴される「シャマニズム」の信仰感を垣間見ながら、壮大な北の神々と霊魂の世界に触れて頂ければ幸いです。(後略)
北方民族の信仰・儀礼 アイヌ・ウイルタ
アニミズムの世界
アイヌを始めとする北方諸民族には、動植物等、自らの周囲に存在する全てに霊魂が宿り、肉体を離れても霊魂は永久に存在するという信仰感が
あった。
シマフクロウ送りやクマ送りなどの儀礼にも見られるように、クマの肉や毛皮は動物界を支配する神からの贈り物で、霊魂は神のもとに送り返す
ものでした。
与えられた贈り物を大切に扱うことで、霊魂は神のもとに返され、再び贈り物が自分たちに届けられると信じられていました。
シャマニズムの世界
世界各地理諸民族同様に、北方諸民族に於いても、物事の予言や病気の治癒には、シャマンの存在が欠かせないものでした。
シャマンは霊能力を一層強力にさせるために、動くたびにガシャガシャ音を立てる金属性装身具や呪術的文様で飾った特別の衣装を身にまとい、
トランス状態に入る際に欠かせない太鼓を用意しました。
シャマンによる儀礼行為は、一般家屋にある火の回りで執り行われ、火に臭気の強いニレやイソツツジなどの皮を宮しながら臭気の強い水を飲み、
トランス状態になりながら太鼓を打ち鳴らし、悪霊を追い払いました。
サハリンアイヌの世界に於いても、シャマニズムが発達し、シャマンはツスークルまたはツスーアイヌと呼ばれました。
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30祭祀具
31いろいろなイナウ (木幣)
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イナウ木幣 |
イナウは神道系祭祀の御幣を模して作られた
祭祀具 |
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33イオマンテ(イヨマンテ) 送り儀礼 蝦夷国風図絵 (えぞくにぶりずえ) 小玉貞良 1750年代
ホプニレとは、動物を殺して肉や皮を神の贈り物としていたたき、その魂に酒やイナウなどの土産物を持たせて神の国へ送り返す儀礼を言います。
イオマンテは、特に、家で飼育した動物を神の国へ送り返す儀式をいいます。
キンカムイと呼ばれるヒグマは、山の神の化身とされ、熊送りはイオマンテの代表的な儀礼です。熊の肉や毛皮などをアイヌの人々に届けるために
アイヌモシリにやってきた熊の霊を神の住む世界に送り届けるもので、儀礼では盛大な饗宴が催され、酒や食べ物など人間界の土産物が用意されます。
イオマンテ(送り儀礼) |
蝦夷国風図絵 |
カムイノ (ミ神に祈る)
神を迎え入れる |
イヌンパ (丸太で絞殺す)
肉体と霊の分離 |
リムセ (踊りを踊る)
饗宴 |
カムイノミ (神に祈る)
神を迎え入れる |
蝦夷嶋奇観
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熊送りの順序熊檻と木幣
準備 |
花矢を射る
カムイを喜ばせる |
イヌンパの準備 |
丸太で首を絞める
肉体と霊魂の分離 |
カムイノミ神に祈る
神を迎え入れる |
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35呪術
イナウと熊のイナウ |
熊の頭骨のイナウ |
セニスツニポポ木偶 |
セニスツニポポ (木偶)
はイナウに包まれていてシャマンが病気治療につくる |
ニポポ木偶は
子どもの魔除け・護符や玩具
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ニポポ木偶
ニポポは木の赤ん坊の意味 |
ニフンペニカ数取りオットセイの木偶
数を獲った記念 |
レプンシラッキカムイ
沖の漁の神様アホウドリの頭はメカジキ漁の豊漁祈願 |
ラマッタクイカヨプ、ラマッタクイコロ呪術用の矢筒と宝刀
病気平癒男女産み分け |
シツンペムカムイ狐の頭骨の占い |
セワ偶像
精霊の姿 ウイルタ |
セワ拡大偶像は守護霊の居場所 |
ホホオ人形 |
このような使い方をするのでしょうか |
すると、ホホオ人形は
呪術の道具ですね。 |
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50北方諸民族
51北蝦夷探検隊
ツングース系民族は、エベンキ人、女真族、靺鞨、など。ブタを飼う人々で、オホーツク人もそうです。 アイヌは南方系で全く違う民族。
ツンドラの遊牧民ウイルタ
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ウイルタ民族はサハリン北東部を中心に居住するツングース系民族で、かつて「オロッコ」と呼ばれて、終戦前にはシスカ、オタス等に300人が居住した。
彼らはトナカイ飼育を生業とし、餌の苔を求めてツンドラ地帯を遊牧し、アイヌやニブフ等の北方民族との交流や交易が盛んになると、漁労や海獣狩猟なども行われるようになりました。
また、極北の厳しい大自然に抱かれていたウイルタの人々の日常生活は、伝統的に培われてきたシャマニズムに象徴される信仰・儀礼によって支えられた。 |
ツンドラを行くウイルタのトナカイ遊牧民 |
ツンドラの遊牧民ウイルタ狩猟・交易・放牧の民。シャマニズム信仰。
北蝦夷画帖1857年作 |
ウイルタ人 清の辮髪姿 |
サハリンアイヌも辮髪 |
ウイルタの住居 |
ニヴフの人 |
ウイルタの住居 |
シャマンの金輪付き帯 |
板綴り舟で航海する |
板綴り舟で航海する |
ツンドラ地帯 |
やぶ蚊との苦闘 |
川沿いの原野を開く |
ウイルタのトナカイの牧養 |
ウイルタのトナカイの牧養 |
ウイルタの海獣・鱒漁 |
トナカイ |
トナカイ カリブー 馴鹿 |
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53北方諸民族
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60アイヌの神々
61アイヌの自然崇拝
アニミズムの世界では人とかかわりの強いものは全て神となる。ここに整理して貼り合わせた説明文はアイヌにとって大切な精霊なのです。
北の神々とその仲間たち |
アカゲラ・アザラシ
オシドリ・キタキツネ
・シマフクロウ |
ウミガメ・エゾシカ・
オオジシギ・シャチ・ヒグマ・ヒバリ |
イケマ・イタヤカエデ・
オヒョウ(樹木)・シラカンバ・ツルウメモドキ・トリカブト |
キハダ・ギョウジャニンニク・ササ・ハルニレ・ヒシ・ヨモギ |
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63呪術・祭祀
平安時代以降、アイヌと和人との接触や、北海道に移住しアイヌと暮らすようになった和人から、和人の祭祀がアイヌ文化に取り入れられた。
御幣がイナウや、盟神探湯などもそうである。
ペラウシトミカムイ
鍬先 兜の飾り金具 |
鍬形という名称が本来。
ここでは鍬先と言う。 |
盟神探湯(くがたち) |
熱湯の鍋の小石を拾わせた。拾ったものでしょう
具体的な道具があったとは知らなかった。 |
シャマンの道具
太鼓と金輪付き帯
シャンシャンと音がする |
様々な儀礼用具
占い具、祈祷具、装身具 |
ブタや複雑怪奇な呪具 |
熊の男根(木製)アイヌ |
熊? |
亀 |
コウモリ? |
? |
? |
祭祀
・シャマンの聖なる場所
・鳥のイノカ=木偶
・神聖な場所に供えられ た木製の水鳥 |
シャマンの聖なる場所
シベリア アルタイ |
イノカ 鳥の木偶
シベリア アルタイ
ウラル ネネツ人 |
イノカ 鳥の木偶
シベリア アルタイ
ウラル ネネツ人 |
神聖な場所に供えられ た木製の水鳥 ウラル ネネツ |
フン族の大移動
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ネネツ人はウラル地方に住んでいるモンゴロイドです。 |
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極東シベリアから5千キロも離れていますがやはりバイカル湖文化センターの影響下の民族です。
彼らネネツの一部は、サーミと呼ばれるフィンランドのトナカイ遊牧民となっています。
それは、気候変動による部族戦争で生じた中央アジアの混乱から、西暦375年フン族(フィン人=サーミ)の西進に伴いゴート族が南下し、
ローマ帝国を侵略しました。
ゲルマン人によって西ローマ帝国が滅亡した。歴史上の大事件です。 (ゴート族はゲルマン系民族)
フン族自体は北ヨーロッパに侵攻し国家を樹立。これがフィンランドです。そのフン族のコーカソイドとの混血型がサーミと呼ばれているのです。
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北方寒冷地民族の鳥竿文化と弥生文化
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さて、話を戻して、ウラルからシベリア極東までの間に鳥竿の文化を持つ集団がいます。分散や、他民族に影響を与えたりしながら広まったのでしょうか。
彼らの鳥竿の文化が、三千年以上前の朝鮮半島にあるということは、北方民族が朝鮮半島の文化を築いた一派であるということです。
Wikipediaエヴェンキ
従って、朝鮮半島のシャマン文化は北方民族の文化そのものということです。
木の水鳥(写真 63呪術・祭祀の18)は、朝鮮半島の鳥竿です。半島人が持ち込んで弥生文化となりました。 |
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70装いの美学
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北の装い。
それは、北辺に住む人々の研ぎ澄まされた感性から生み出された服飾文化の象徴です。
人は寒さから守るために身を包みます。人は厳粛な祭りや儀式のために精一杯装います。人は、愛しい人のためにきれいに着飾ります。
装うことの楽しみ、着飾ることの喜びは、造り出された衣服や装身具の一つ一つに、母から子へ伝えられる大切な女の手仕事のぬくもりを残しながら、甦ってきます。
人は、細やかにあしらわれた色彩の文様に、装飾のみならず病気や災難から身を守るためのしるしとして、装いの中に生きることの意味を見出していきます。
なぜか怪しげで、なぜかあざやかで、なぜか不思議な装飾の世界は、おおらかな自然に抱かれた北辺の人々の永遠の精神文化を物語っています。 |
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80首飾りタマサイ アイヌ民族は首飾りが大好きで、他のどの遺跡よりもよく出土する。山丹交易や、和人交易で手に入れた。
アイヌ民族の儀礼用装身具。女性用で、山丹交易や倭人との物々交換などで入手したガラス玉製の首飾り。
中央に位置する金属製の飾りは、シドキと称し身を守る魔除けの意味が込められている。
中央の飾りはシドキ |
といい、特に霊力の強い |
魔除けと考えられている |
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100装身具と人形
帽子イナウカサ アイヌ |
耳飾ニンカリ 祭祀の盛装で、真鍮・洋銀・銅など金属製。 |
鉢巻 アイヌ
マタンブシ マタンプ |
頚飾帯レクトゥンペ
女性用頚飾り |
アイヌ文様
解説
アイヌの文様の意味
アイヌ紋様基礎講座
アイヌ文様 |
帯留 千島アイヌ女性用 |
口唇装身具※ アイヌ |
櫛 アイヌ 縄文の塗り櫛とは文化が違う |
風俗人形 イテリメン
呪術ではなく玩具ですね
が、よく服装を表現 |
※口唇装身具ラブレット
下唇に穴を開けて差し込む装身具はアフリカやニューギニアでも見た。
味噌汁飲んだときに、
こぼれるやろ。気色悪 |
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帯留めクックルケシ
鯨骨と木で製作。腹に帯留を置き、腰を一周させ帯留に絡ませ帯飾りにもなっている |
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第2展示室
120北の神々 -祈り・生きとし生けるもの- The Northern Gods
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北の神々は寛容です。
山には熊が、川には鮭が、海には鯱が、大空には村の家々を見下ろしながら悠々と舞うシマフクロウがおり、家の囲炉裏には、あかあかと火が燃えています。
宿る精霊は病むものを救い、飢えをしのいでくれます。
自然に抱かれた北辺の人々にとって、周りにある全ての万物が神であり、精霊の宿るところでありました。人々は常にこれらの神々や精霊と共にありました。
北の神々は、自然界の動植物などあらゆるものの化身として存在し、遥かなる時空を超えた精霊たちは、人々の営みの中に蘇り、静かに溶け込んでいきます。 |
121いのり シャマンの呪術具
熊・鮭・鯱・シマフクロウ・囲炉裏の炎。宿る聖霊は病気・飢餓から救済する |
森羅万象は全てが神。精霊の依り代。 |
シャマンの病気治療風景
烏帽子・バチ・太鼓 |
金輪付き帯 アイヌ |
金輪付き帯
シャマンの太鼓に合わせた踊りと共に心地よい音がする |
短剣の鞘 |
刀 |
朝鮮半島の直刀でなく |
曲刀・日本の古代刀でしょうか |
木偶 (イノカ) |
病気治癒の護符や狩猟の豊穣・安全祈願などに用した。
ウイルタ民族は、自らをセワと呼称している。 |
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123祭祀具 -占い・まじない
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日常生活の中で物事を決めるとき、時折その判断・決定に迷うことがある。
狩りに出かけた方がいいかどうか判断に困ったとき、動物の頭骨を落下させてあごの歯が上向きになったら出かけてもよいということになります。
また、日照り・津波・雷・噴火の自然現象や病気など身に降りかかる災難を逃れるときには、まじないや魔除けを行い、その目的によって木製の偶像などが製作されました。 |
行動の吉凶の占い
災厄封じのまじないや木偶が作られた |
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杯、椀、天目台、行器、盥、片口、湯桶 |
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漆器 交易や対価で入手。儀式の酒や供物で使用 |
刀掛帯と刀 |
矢筒 |
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125祭る 熊送り・フクロウ送り
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アイヌの人々の重要な儀式は、シマフクロウ送りに代表されます。
儀式は、神の化身であるシマフクロウや熊の再訪を願ってその親元の国である神の世界に送り届けるために、木幣・棒酒箆・酒器容具などの祭礼具を用意して盛大に執り行われます。
重要な儀式には、神々への感謝と祈りを込め、木を削りかけた木幣と共に〇〇の捧物として沢山の食べ物や酒、人間界の宝物などが用意され、酒宴を催します。 |
幣冠(サパウンペ)
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熊送りの際に男性が頭に被る正装具。ブドウの蔓の皮を編んで作られ、正面にはクマの頭部をかたどった木製の彫刻がある。
中にはクマの爪やサメの歯で飾られた珍しいものもある。 |
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127棒酒箆 イクパスイ お神酒を天と地と神に捧げるためのヘラまたは箸 とても美しい
棒酒箆(箸)イクパスイ |
お神酒を天と地と神に |
捧げるためのヘラ箸 |
ただそれだけのための |
ものですが、しかし |
なんと美しいこの装飾。 |
江戸時代の根付けに |
似て、この高い工芸力と |
奇想天外なアイデア。 |
アイヌの高い文化が |
ここに結集しています。 |
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150蕨手刀わらびてとう
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古墳時代末期の6世紀~8世紀にかけて東北地方を中心に全国の古墳の副葬品として用いられた剣。
このことによって東北地方に金属精錬の技術が育ち始めた。
しかし、これを作ったのは中央アジアから逃れてきた亡命者たちであった。
元になる形はアキナケス剣で多少これに似ている。 |
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160オホーツク文化の土器
5世紀~13世紀までアムール川からやってきたニヴフ族が樺太~北海道東海岸~千島列島にかけて分布し、
砂丘の上に住み、海獣狩猟と交易で暮らしていた。これは日本の北辺に人知れず開いていた謎の文化だった。
写真では見ていましたが、実物は非常に大きく、水瓶ほどで圧倒された |
これは刺突文ですね |
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周囲に貼られたソーメン文が特徴です。 |
砂丘の住居一軒に20~30人が居住していたから、やはり水瓶でしょう |
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ソーメン文と刻み文がいいですね |
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一つ一つに作者の個性が見られる、高度に熟練した作品です |
これは刻み付けています |
木の実がついています |
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200日用の諸道具
210生活雑貨
暮らしの中の手仕事
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自然は偉大です・
巡る季節は折々の恵みを生み、人は、その中に自らのくらしをゆだねました。 北の大地のおおらかな恵は、北の人々に巧みな生活用具の造形を与え、自然と人との調和は、器に描き出される繊細な文様や豊かな形を生み、やがて、使い慣れた木はだのぬくもりとなって暮らしの中に溶け込んでいきます。
日々の暮らしの中で育まれた生活の知恵は、様々な道具に形を変えていきます。研ぎ澄まされた感性は、新たな魂の息吹となって、作り出される一つ一つの器の中に甦ります。 |
くらしの中の手仕事
生活道具は手作りした。職人であり素晴らしいデザイナーだった |
手作りの生活道具 |
縄文にはない道具
その弥生以降かな |
独特の模様が |
アクセントです極限まで細く削ってる |
杓子・団子箆 |
盆・埦・匙
形状も秀逸。彫模様がアイヌ独特です |
物を入れる
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物入れには、採集された山菜・魚などの食料や材料を収納・運搬するシナノキの樹皮、ヤマブドウの蔓などで編んだ物入や、白樺細工の樹皮容器、身の回りの小間物を入れるテンキグで造られた室内用小物入れなどがあります。
これらは、山の幸を入れるもの、川の幸を入れるものなど、、その使用目的に合わせて素材・形・大きさを異にして製作されます。 |
着物にもこのような |
竹のない北海道では、ブドウのツルや樹皮、草を使って物入れを作った |
舟形食器と匙
箱ウイルタ・物入れアイヌ |
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シナノキの樹皮・ヤマブドウの蔓・シラカバ細工の樹皮容器・テングサの室内用物入 |
物入れ・鞄 |
縄文の舟形食器は札幌の北の方で出土しています |
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230楽器
口琴(ムックリ)
竹に切り込みを入れて振動部を作り、引き手の糸を引っ張って口の中で振動させて音を出す楽器。他に金属のもので、指ではじくものもある。
北方民族の楽器 |
トンコリ弦楽器 は中央アジアで生まれたといわれている |
ムックリ口琴 は世界中の先住民が使う。アフリカから持ってきたのだろう |
トンコリに三弦と五弦があります |
バラライカは三弦楽器
三味線に似ている |
トンコリ・ムックリ
弦楽器・口琴
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250オホーツク文化と狩猟
251謎のオホーツク文化
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およそ6世紀期から13世紀頃にかけて、樺太・北海道オホーツク海沿岸・千島列島を中心に、狩猟・漁労・採集を生業とする民族が居住していました。
彼らの形成した北方の文化形態こそ、謎を秘めた「オホーツク文化」です。
オホーツク文化は、沿海州靺鞨、女真族文化の系統を引いて誕生し、やがて、本州の土師器文化の影響を受けて発生した擦文文化と融合しました。
果たしてオホーツク文化の担い手は誰なのか。オホーツク文化のルーツはどこなのか。オホーツク文化と隣接する文化との関係はどうなのか。等など。
その真相は多くの謎に包まれています。 |
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捕る・採る |
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北の食文化は、主に狩猟・漁撈・採集活動によって支えられてきました。
山に鹿・熊、川に鮭・鱒、海に鯨・オットセイなどの動物を追い求め、山・野原・湖に出かけては、コクワ・ヤマブドウ・ウバユリ・ギョウジャニンニマ・ヒシの実などの野草を採集しました。
アイヌ民族にあっては、農耕・栽培技術が導入されると、アワ・ヒエなども食料にされました。 |
謎のオホーツク文化
6~13世紀の北辺の文化 |
沿海州靺鞨・女真族系統の文化。本州土師器に影響された擦文文化に融合し、吸収された。 |
靺鞨文化4~10世紀
女真文化10~12世紀 |
山に鹿・熊、川に鮭・鱒、
海に鯨・海獣、野山湖にコクワ・山葡萄・ウバユリ・行者にんにく・ヒシ、畑にアワ・ヒエ |
狩猟採集の道具 |
刺突具 とどめを刺した
オホーツク文化 |
釣鉤 オホーツク文化 |
離頭銛 アイヌ |
投槍器 アリュート |
仕掛弓 アイヌ
小型動物のテンなど交易用毛皮を得るための装置 |
突き鉤 アイヌ
サケ捕獲用鉤銛 |
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253狩猟風俗図
セイウチの牙に刻まれた狩猟の風俗図は |
皮舟を漕いでセイウチを捕獲している様子や、
槍でクマを捕っている |
様子を描いており、 |
海獣狩猟民族の生業形態を具体的に知ることができる。 |
硬い牙に見事に彫刻し |
着色した、大変素晴らしい作品である。 |
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255狩猟具
作り出される器は自然との共存、生活の知恵の結晶。調度・嗜好・儀礼等の生活用具は機能的に丹念に使い安く作られた。 |
生活用具に入念な彫刻がされ伝統的技術の堅実さと精神文化を感じることができる |
矢筒・弓 弓の着色は青森八戸の是川縄文館の弓と全く同じである。
縄文から続く弓製作技術 |
仕掛け弓 テン捕り弓 |
鹿笛 板に鹿の膀胱膜
ビューと鳴る |
鎌 |
弓・矢・槍 |
矢 この鏃は木製です |
犬橇 イテリメン族
数匹の犬にひかせ、 |
御者は横向きに座った |
二人乗り皮舟アリュート |
一人乗り皮舟アリュート |
マキリ=小刀は 木を削ったり、干物をそのまま煮たため、肉や魚をそれぞれで切って食べた |
マキリはアイヌ自作と聞く |
槍 春山で冬眠中の熊を仕留めたりした |
槍先拡大 |
火打石入れと火皿
煙草入れ→
煙管 (きせる) と パイプ |
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270第3展示室
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この頃の様子が一目瞭然。住居のどこから煙が出ているか。や。(家の間取りがわかる)
交易の様子など。 |
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280函館の夜景と朝市 函館朝市の地図
19時まで開館のため、夕暮れの速い北海道ではもうすっかり夜です |
金森倉庫付近は賑わっている。市電から撮影 |
青函連絡船記念館
摩周丸 |
朝の函館朝市 函館駅隣 |
どんぶり横丁
早朝からこのボリューム食べてけと言われたが
私は無理。多過ぎ |
左に市場が4軒。其々沢山の店子が入っている。間もなく外人観光客で
満杯になります |
外に店を出しているのは再建中市場の店子です。美味しそうですね |
生きた毛ガニも沢山います。捕獲以来絶食で、どんどん痩せてくよなぁ |
ホタテに騙されないように |
沢山の店子。それぞれお得意さんがいるので商売成り立っています。 |
イカのマンホール蓋
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一切れ100円の夕張メロンは団体旅行客相手。私には声もかけない |
その場て焼いて食べられればいいのにね。ムリ |
イカを生きたまま送ってくれます。マジックです |
沢山の店があるから
投げ売りみたいで
そうじゃない。儲かる |
生きたカニは実が細るのよ。日毎にね。だめよ。 |
こんなデカいの。
たか―い! |
市場を再建中です。
海水被ったから危険だし、それに古かったから。 |
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