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安曇野 大王わさび農場 黒澤明の水車小屋 碌山術館              写真と文 ゆこ 撮影日 '09.06.08

   昔を懐かしむ信州の旅第二。大王わさび農園と碌山美術館。
  今では音信不通になってしまった友人との学生時代の旅でした。

   碌山美術館は安曇野が生んだ明治の彫刻家 荻原碌山 の記念館です。
   
 動画:水車:23.3Mb 

  老夫婦とご一緒にゴムボートに  
 乗りました。
 とても饒舌な奥さんでした。
 ビデオの中で解説をしているよう
 でした。
 
 動画:上高地の小鳥:6.22Mb   

 通行人の靴音話し声が
 入っていますが、
 春の上高地の小鳥の
 さえずり声が聞こえます。  
大王わさび農場安曇野は野沢菜とわさびの産地です。穂高連峰から流れる豊富な伏流水を 求めて、太古の谷に沿って地表を2mも掘り下げ、澄んだ冷たい地下水で栽培しています。 広大な農園は観光用として、古くから開放されています。 当時の記憶は薄れ、我が儘で友人を手こずらせたことのみ記憶。 現在では延々と張り巡らされた寒冷紗の壮観なわさび田になっていました。
わさびの幼苗本州の山里に行けばどこにでもわさびは生えているそうです。 道祖神安曇野は道祖神の里。
元々あったものを集めたか運んで来たものか
水車小屋黒澤明監督「夢」に登場するロケセット。素晴らしいモチーフでした 低温・貧栄養・低日照で栽培するわさびは生長に大変な時間を要する。 ほんとに泥もない中でどこから栄養をとって成長するのでしょう
日本人に欠かせないスパイスですが、先日アメリカ人に頂いた土産は わさびの花ナッツのわさび味でした。日本人にはちょっと 驚きの味でしたが、きっと欧米人にはデリシャスなんでしょうね。 本当に見渡す限り。谷という谷全てわさび田でした。 雑草は生えないけれど冷水と石ころの栽培床での作業は過酷でしよう。
わさび加工場作業員撮影禁止で加工されるわさびだけ 収穫したものここでは、わさび田から引いてきた一年ものを 加工したもの食用で出荷用に加工するものと 苗にするものもう一度苗として植えなおすものとに分けている 3年ものがいいようですね。その都度この作業では大変です。
巨石構造物?開墾作業で出た石を、遊び心で作ったもの。 手作業で作ったそうですから開墾は大変だったでしょう。 中に入れますが何もありません。(笑) わさびソフトクリーム園内のあちこちに売店があります。農閑期の従業員に仕事を作るため、 あちこちに店を作っているのかなと思いました。
遊歩道も完備して散策を楽しめます。 こんなお店も近年トンボ玉製造の秘密を解明した人がいて 急速に全国に普及した。
こうやって作るんですね。楽しそうです。
平日にもかかわらず沢山の人が来ていました。
水車小屋黒澤明監督「夢」で登場する水車小屋です。 あの美しい風景はどこで撮影されたのだろう。是非訪れてみたいと あこがれていました。
最近、テレビで盛んに取り上げられ
今回の旅の目的の一つでもありました。 水車小屋はもっと沢山あったそうですが、現在3つだけ残されています。
この水路は私有地を流れていて、本来、あちこちのわさび農園から 排出される地下水の放水路だそうです。 映画を思わせる花作品中沢山の花が植えられていたその名残のようにアヤメが咲いています キンチョールのCM撮影をしたニュージーランドで撮影したと思っていました。 とてもよく似た川が出ていましたから。
美しく穏やかな流れは見たことのない風景を作り、 川底には梅花藻をはじめ清らかな水草が生い茂っていました モネの絵のようだ
と、思いました。
この流れのほんの50mばかりをゴムボートで下ります。
ボートスタッフ 土産物売店 丸堀りわさび わさびチョコレート
チーズ・ウインナ・
こんにゃく・おかか
海苔・マヨネーズ せんべい かまぼこ・ちくわ
長いも・たくあん 各種みそ そしてわさび漬け かすてら・結び昆布 わさびカッパえびせん全てワサビ入りです。
わさびコロッケこの商品開発力の素晴らしさ。感服です。 わさびビール等々 安曇野道祖神安曇野ではしばしば道祖神が見かけられます そして、豊かさの象徴の
ふつうに大邸宅が。
麦秋小麦が収穫間近でした。
碌山美術館大糸線穂高駅近辺の中学校の一角にあります 臼井吉見著「安曇野」の中で碌山を巡る人々を詳しく描いている また、近年、相馬黒光が始めた新宿中村屋がTVドラマを制作した。 ひっそりと、しかし、それなりに来訪者も多く、年齢層も幅広い 碌山館
秋にはツタの紅葉が美しいことで知られています よく思い出してみると四回目の来訪でした。 館内撮影禁止を知らずに撮影してしまいました。
当然写真は使えないので外観だけお伝えします。 最近記念行事が行われ新しい建物ができ雰囲気は変わりました。 多くの若者が木製タイルの中庭で静かな余韻に浸っていたり、 後出のオルガンを管理人のお爺さんが弾いてくれたりしました。 第1展示棟(昨年完成)
第2展示棟(昨年完成)ここには同時代の作家の作品を展示。 外からなら撮影は可でしょうか。やはり、心が 高村光太郎の作品です。 事務棟(昨年完成)
グズベリーハウス休憩棟ですね。もともとあった建物です。 随分懐かしい雰囲気を、そう、昔の中学校の音楽室みたいですね このクラッシックオルガンを弾いて下さった方はもう故人ですが その演奏法といい、奏でられる曲といい、明治大正の不思議な音色でした。
彼はこの建物の責任者で京都芸術大学出身の新進アーティストです。 碌山にあこがれてここに就職し自宅では創作三昧の
日々だそうです。
田圃に写る残雪の山々を見たかったのですが、天候と場所と時間が 思い通りにはさせてくれませんでした。
残念でした。
でもまたの機会があるかもしれません。
そのときまで…