02山口県埋蔵文化財センター
西日本の縄文 ‐山口の考古遺産‐ 2016.07.28-2
山口県埋蔵文化財センター 34 山口県山口市春日町3-22 083-923-1060 土日休日は休館 撮影可
交通 ・JR山口線山口駅からJRバスで県庁前下車
・新山口駅(旧小郡駅)前からバス県庁前行き、県庁前下車
常設展示 縄文時代時代から平安時代の考古資料を展示
見所 山口特有の器台 (ほとんど知られていない器台形式です)
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もくじ |
101外観
120土器
125器台
山口県特有の器台
129貯蔵穴と年表
130顔
140形
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150西姉木遺跡
151パネル
153古墳時代の土器
165下津令遺跡・毛無尾遺跡
169弥生の皮袋形土器 |
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101外観
県埋文庭木の手入れが行き届いています |
ちょっと暗めの入り口 |
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120土器
入口展示 |
縄文土器 前期深鉢/屋敷遺跡
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神田遺跡/前期
模様が非常にくっきりしている |
弥生土器
甕/前期/吉水遺跡
壺/前期/吉水遺跡
高坏/後期/突抜遺跡 |
土器文様 |
古墳時代土師器/壺 /朝田墳墓群
土師器/高坏/朝田墳墓群 |
土師器/古墳時代 |
平安時代土師器/椀/下右田遺跡 |
古墳時代後期
須恵器/5世紀中期以降壺大浦古墳群
高坏/大木崎古墳
杯/朝田墳墓群 |
室町時代
瓦質土器/11世紀以降釜/玉祖遺跡
足鍋/今宿東遺跡 |
瓦質土器 瓦製造の技術で作られた土器。
三韓時代に既にあり、製法が列島に持ち込まれた
近江における瓦質土器
山形県の瓦質土器
半島における瓦質土器 |
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125器台
山口県特有の器台 柱の中央が膨らんだ形は、山口特有の形です。製作技術の高さを感じます。
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弥生後期/宮ヶ久保遺跡
弥生終末期/明地遺跡
古墳前期/突抜遺跡 |
山口県特有の器台弥生終末期/天王遺跡
弥生終末期/岡山遺跡 |
山口県特有の器台弥生終末期/天王遺跡
弥生終末期/岡山遺跡 |
山口県特有の器台 弥生終末期/天王遺跡 |
山口県特有の器台
弥生終末期/岡山遺跡 |
古墳後期/大浦古墳群 |
器台と壺は別物です
一体ではありません。 |
壺のキャプションがありません |
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縄文時代
129貯蔵穴と年表
※1田ノ浦遺跡のドングリ貯蔵穴 -発掘現場から取り上げた遺構-
これは、田ノ浦遺跡で発見された14基のドングリ貯蔵穴のうちの一つで、発掘現場から保存処理を行って展示しています。
貯蔵穴は縄文時代後期 (約4000年前) のもので、食糧のドングリを生で貯蔵した施設です。
ドングリは約450個発見され、鑑定の結果イチイガシの実であるとわかりました。
田ノ浦遺跡のドングリ貯蔵穴/約4000年前※1
イチイガシ |
ドングリ貯蔵穴 |
年表ここでは、
縄文晩期を弥生早期
と読み替えています |
旧石器時代~古墳時代 |
古代~近世 |
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130出土品で見る顔いろいろ
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出土品で見る顔いろいろ |
人面土製品/弥生
綾羅木郷台地遺跡 |
人面土製品/弥生
綾羅木郷台地遺跡
鯨面です |
分銅形土製品/弥生/
明地遺跡 |
人面土製品/奈良~平安
赤妻遺跡 |
人面墨書石/江戸時代/
萩城跡(外堀) |
根付/江戸/
萩城跡(外堀) |
弥生の人面土製品には激しい刺青の痕があるが
分銅形土製品には鯨面の痕跡がない。
鯨面はシャマンなのか
それとも別の信仰集団なのか。 |
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140出土品で見る形の色々
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出土品で見る形いろいろ |
船形土製品/弥生/吉永遺跡
土製リング/古代/国秀遺跡 |
皮袋形土製品/弥生/明地遺跡
土製勾玉/弥生/畑岡・明地遺跡 |
土製勾玉/弥生/畑岡・明地遺跡 |
パイプ型土製品/弥生/
新張遺跡 |
陶塤/弥生/高野遺跡 |
土製模造鏡/古代/
国秀遺跡 |
土馬/古代/千岡田遺蹟 |
土製模造鏡/古墳/
中村遺跡 |
土製模造鏡/古墳/
明地遺跡 |
動物形土製品/古代/荒人遺跡 |
陶塤/弥生/高野遺跡 |
土笛は貯蔵穴から出ることが多い (下関市立歴史博物館) が、ここで出土場所がわからない。 |
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150西姉ノ木遺跡 |
151パネル
西ノ姉木地区では、古墳時代のカマドを備えた竪穴建物や、高坏などの土師器が多量に投げ込まれた建物を発見しました。
平安時代に鉄製品の鋳造を行ったと考えられる炉跡や、木炭を作った土坑も見つかりました。
※この時代、移動式カマドが多く、固定式・作り付けカマドは少ないのです。
室町時代では、多くの掘立柱建物や小刀などの鉄製品が副葬された墓2基を発見しました。後者は、この地域の有力な人々の墓の可能性があります。
そのほか、漁の道具である土垂なども出土しました。
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土器が大量に投げ込まれた竪穴住居 |
古墳中期の竪穴住居 |
古墳後期の竪穴住
作り付けカマド |
古墳時代の土器が出土した土坑 |
柱穴下に土器
小刀と土師器出土の墓
刀子や火打ち金出土の墓 |
中世の掘立柱建物群 |
各種掘立柱建物 |
土器捨て穴/足釜と鉢
炭焼き穴/土師器の柱穴 |
足釜-脚釜/錡/アシガマ
足のついた釜 |
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153古墳時代の土器 同一反復しているけど、なんで?
西姉ノ木遺跡
西姉ノ木地区では、古墳時代のカマドをそなえた竪穴建物や高坏などの土師器が多量に投げ込まれた建物を発見しました。
平安時代に鉄製品の鋳造を行ったと考えられる炉跡や、木炭を作った土坑も見つかりました。
室町時代では、多くの掘立柱建物や、小刀などの鉄製品が副葬された墓2基を発見しました。後者はこの地域の有力な人々の墓の可能性があります。
そのほか、漁の道具である土錘なども出土しました。
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西姉ノ木遺跡 |
西姉ノ木遺跡 |
縄文時代の石器 |
石斧・石鏃・剥片 |
古墳時代前期 土器土師器/高坏・器台 |
土師器/甕 |
土師器/鉢 |
鉢/壺/漏斗状甑(こしき) |
古墳時代中期甑/敲石/ミニチュア土器
/鉢/杯 |
古墳時代後期
甕/杯/円筒状土製品/杯/甕/高坏 |
滑石製模造品
滑石製有孔円盤 |
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160下津令遺跡・関連出土品 縄文時代・古墳時代~平安時代 防府市 |
165下津令遺跡・毛無尾遺跡
毛無尾地区では古墳時代の竪穴建物2棟と奈良時代終わり~平安時代初めの掘立柱建物5棟を発見しました。
建物からは、土師器の高坏や甕、須恵器の坏が、建物の外からは緑釉陶器・灰釉陶器などが出土しています。
緑釉陶器・灰釉陶器 (平安時代初め:9世紀後半~10世紀頃) は、役所や寺院などで出土することから周辺にそのような建物があったと考えられる。
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169弥生時代の皮袋形土器
おもに弥生時代から古墳時代の遺蹟で見つかる土器です。 皮どうしをとじ合わせ、袋形の容器状にした「皮袋」を真似たといわれています。
円柱形で、真ん中が膨らみ、両端が次第に細くなる形をしています。
膨らんだところには液体などを入れるとき受け口の部分を取り付け、片方の端に注ぎ口、もう片方の端には持ち手の様な部分を作り出しています。
発見例が少なく、また、表面にも赤色の着色が見られることなどから、普段の生活の中で使われた物とは思えません。
また、火熱を受けた跡が見られず、煮炊きに使ったものとも考えにくく、ムラのまつりや儀式など、特別な場面で用いられた土器と推定されます。
皮袋形土器 |
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皮袋形土器は、
縄文時代からありました。
しかし、弥生時代になるとその量が増え、また、角杯形土製品など
種類も増えました。 |
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