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  北陸の縄文と観光 環状木柱列を尋ねて第5日 5/24(土)

   立山黒部アルペンルート・雪の大谷ウォーク      運航開始は4月16日より


    交通 富山駅から標高3000mの室堂、黒部ダムを通って長野県大町駅に至る観光コース。

    見所 標高3000メートルの雪の室堂。高さ8メートルの雪の壁・雪の大谷ウォークが絶景です。

    ※   黒部峡谷と立山黒部アルペンルートとの違いが判りませんでした。どちらも雪山をポスターに使うし、、、
        やってきて初めてわかりました。立山黒部アルペンルートは標高2000m以上。一方黒部峡谷は標高500m程の低山でした。

    感想 雪の大谷ウォークは大変よかった。なるべく開山直後に行きましょう。


    関連HP 立山黒部アルペンルート オフィシャルガイド  立山黒部アルペンルート|みどころ|立山町観光協会

          アルペンルートの乗り物と料金|黒部ダムオフィシャルサイト  時刻表 - 立山黒部アルペンルート
 



  01立山黒部アルペンルートは

富山市と長野県大町を結ぶ山岳観光ルート
本来は、関西電力黒部第四ダムを建設するための工事用ルートです
拝借私のどこでも散策記録

山岳信仰の立山古来より人の往来が盛んだった。立山駅〜美女平間は火砕流の溶結凝灰岩の断崖である。
拝借るるぶトラベル

称名滝はその断崖を落ちる滝で、
350m〜450mもの落差がある。
美女平・阿弥陀ケ原・餓鬼田(泥炭湿原)など火山によって生まれた地形である。
拝借立山への旅


中央はミクリガ池でその周辺にも沢山の立山火山の噴火口が見える。
平坦な地形は火砕流や溶岩が溶結凝固した凝灰岩である。
拝借きまぐれGallery

別角度からの写真です
どちらも立山・室堂の火山地形を見事に表した、素晴らしい写真です。
お借りしています。ありがとうございます。
拝借ロマンチックたび

立山信仰の中核
雄山神社です。
信仰は超古代から始まりました。

拝借きまぐれGallery


 立山信仰の総本山は、
   麓にある芦峅寺です。周辺に住む人々が信仰や、信者の登山を支え、案内や強力(ごうりき)などをしていた。
   岩峅寺と言う寺ものもあり、こちらも立山信仰を支えた寺であるという。が、実際には勢力争いなどあったようである。

   しかし、登山を経験した者には、芦峅ワカンという雪上歩行具は有名で、私も使いました。



 10富山駅 早朝の富山は大変静謐です。
富山駅全景 これが旧駅舎現在も使用 新幹線開業を目指してか 街はピカピカに この奥に富山地鉄の駅 レトロ電車がうれしい
昔が詰まっている車内 子供の頃の憧れ、運転席 始発列車です予約不要  富山駅のホテルは金沢より高い。そして古い。新しいのはうんと高い。
 何処の街にでもある手頃なホテルがない。
福井で泊まろうとした時もそうでした。
北陸の大都市富山だのに残念です。
普段の宿泊は近隣の高岡駅前で済ませることにしました。


 20富山平野と立山連峰
  30富山地方鉄道
    立山から流れ下る成願寺川を渡る。崩壊する立山カルデラが押し流す天文学的な量の土砂が永遠に流れ込む暴れ川です。

貧相な寒村に 生まれ育った私には 雪を頂いた山脈や 延々とどこまでも続く 広大な田んぼのある 風景は感動 そのものです。
なぜ、超古代人が 立山に上り、信仰の 対象にしたのかは 謎です。立山の 縄文〜弥生の山信仰 と同様の山岳信仰が 屋久島にもある。

  屋久島では豊漁を祈る漁師が宮之浦岳に登り祭祀を行い祈願する。彼らには海の豊漁は山の恵みだと分かっていたのだ。
  現代人がそれに気づいたのはつい最近のことである。のに。


 40富山地方鉄道 立山駅とその周辺

立山周辺には古代信仰の痕跡が色濃く残っている。

縄文人は黒曜石を求めて日本中の山岳を踏破し、丸木船で島嶼を巡り、

考えられないほどの驚異的な探検をやってのけていた。

立山信仰の礎いしずえを切り開いたのは、きっと縄文人に違いない。

それが後に仏教の山岳信仰と結びついたのだろう。

南九州の山岳信仰は、仏教でなく、神道としてとして受け継がれている。元は巨石や高山信仰の原始宗教です。
伊勢でも、巨石信仰が神道形式に変わっている。縄文からの聖なるもの、自然崇拝が形を変えて受け継がれている。



 50立山ケーブルカー立山駅から美女平まで
座れたことに感謝。 老人優先席はありません 溶岩台地の断崖を登る 山麓の山肌は板状節理 誰も気づかないけれどね ホント凄いものを見ました


 60立山高原バス 美女平バスセンター
ここは溶結凝灰岩台地の上です。ギアナ高地に立ったようなもの。 屋久島同様に
杉の適育地帯です
杉の巨木がここにも。
昔は杉の大森林でした。伐り尽くされたけど。
高山にも五月の末には若葉が茂るみずみずしい季節が訪れる。 正面の称名滝の断崖が厚さ450mの凝灰岩の断崖です。 雪覆いのある道祖神が、こんなところに。
過去に事故でも?
季節が次第に逆回転してどんどん真冬に戻る 溶岩台地の端に取り付きました。 って、ここを走っている大量のバスや工事車両は 一体どこから登ってきたのだろう。 なんと、立山駅〜美女平間は立山有料道路が通じており、 2300mの室堂までマイカーで行けるのだ。
大量の外国人観光客は富山空港からバスで 直接に室堂までやってくるのだ。それって脅威。 標高24mから2450m
まで一気に登るバスは
東アジアでは台湾の阿里山についで二番目
日本では一位。
二位は屋久島の紀元杉行きの路線バスでしょう
美女平→天狗平→室堂へと標高が上がるに従い道路の両側の雪壁はどんどん高くなる。 なだらかに見える溶岩台地も深く浸食を受けていました。


 72雪の大谷回廊
バスを降りると感動の風景。これを見るために三回目の来訪です 大谷渡の開始までの待ち時間、ターミナルの屋上に出ました。雄山間近 こんな景色には
心から感動します。
いつもヘリが荷揚げ
春の雪山ですね。
見上げるは3003mの高山
雪の上に寝て雪の感触を体験するのは台湾のひとですね こちらへ行くとビジターセンター。でも実はバスターミナルと繋がっています
ターミナル内で順番待ちしてならんで外に出ると外国人団体客が先に出発 していました。並ぶ必要なんかなかったじゃないか。と、おもったが、 行儀のよい日本人を示すのもいいことなんでしょう。 高山からの雪渓は、紺碧の空が映えて、ますます美しい。 開通当時は積雪15m程
今は7m。梅雨が始まるまでの僅かな期間です
大学生のアルバイトガードマンが二人いて写真を撮ってくれます。謝謝
雪の壁には中国語タイ語韓国語の落書きだらけ
そんな文化の方々。
美しいものを美しいまま見て楽しむ習慣がない?子供の悪戯みたい。子供 台北〜富山間に毎日臨時便が飛び大量の台湾人が運ばれている。 この道あけはカンで行われていたが、事故が起こりそうになったことから GPS搭載車で行うようになった。それでも、20m位の誤差があるはず。 雪壁は崩落しないことを知らせる看板。英中韓で
この景色に出会いたくて今回の十日に及ぶ旅を計画しました。 充分満喫して、高山の空気をいっぱい吸い込んで帰りたいと思います。 雪山最高! 室堂バスターミナル全景 火砕流堆積物が数百mも積り、凝灰岩になってこの広大な平坦地を形成 そうそう、室堂は2390mでしたね。見える山上まで
700mもあるんですね。
 73雄山
一ノ越山荘方向が美しい
登って行くパーテーもありました
この下の雪面は雪が始めての沢山の外人さんで汚く踏み荒らされていた なるべく人のいないところをめがけて写真を撮ります
ビジターセンター
立山付近の知識が得られ、時間潰しに便利
きれいなトイレもある
いいところです


 75室堂バスターミナル
室堂バスターミナル
超高所の大規模施設
美しい眺めです
誰も見ない写真だが

室堂付近の詳細情報
みくりが池は噴気口 左の山は隆起花崗岩右は火山の外輪山 中央の室堂は火災流堆積物が溶融凝固したグリーンタフ。
高山でなだらかな地形のわけですよ。
構内には沢山の外国人観光客がいた 一つだけ逆様なのは悪戯ですね 立山山麓の渋柿。以前は巻柿だった 以前は愛知で作られたぬいぐるみ今は? こから手紙を出すのが珍しい記念 充分楽しんだので
富山へ帰ります
ミクリガ池周辺には沢山の水蒸気爆発の噴気孔があり、それぞれ○○池と名前がついています。
 76雄山神社古材 立山雄山神社は立山連峰の山頂にあり、登山家しか拝むことはできません。その古材がここに組み立てられています。
 とても特殊な神社
特別な拝殿です



  90立山カルデラ砂防博物館
   富山県中新川郡立山町芦峅寺ブナ坂68 9:30〜17:00月曜休館 076-481-1160 撮影不可 パネルのみ可


 91概略  「立山カルデラ」の砂防事業に関する博物館 という、世にも珍しい博物館です。
博物館入口立山駅徒歩1分て感じ 立山はなんかハイソな感じの街だし、することないから入ってみる感じ 入り口正面に目的のものがあった
立山カルデラの全貌
アルペンルートからは見えないんだ 平穏に見えたバス路線の隣に巨大な地獄が口を開けていた 室堂は氷河浸食のカール地形で、平坦な所は火砕流堆積物

    実に面白い地形です。 どうやってできたのか素人の私でも知りたくなりました。
    立山カルデラの成因は陥没カルデラではなく、鳥取県の大山の様に崩壊してできた崩壊カルデラです。


 93立山カルデラの形成
立山の隆起と花崗岩
1億8千万年前地下数qで100万年かけて冷え固まった花崗岩が、
350〜260万年前に年3oほどの速度で上昇した
せっかちな花崗岩黒部川花崗岩150〜100万年前に地下3〜6qで出来たこの岩石は年9〜4oで上昇 溶結凝灰岩と弥陀ヶ原

弥陀ヶ原は立山火山の火砕流や溶岩が堆積し熱と自重で溶解し凝固した溶結凝灰岩で、節理を伴っている
板状節理と玉殿の岩屋
登山でよく見る堆積岩の様な地層は板状節理でした
節理によって岩屋ができ古来より山小屋・避難小屋に使用してきた
火山の断面が見られるところ

室堂山の展望台から
かつて成層火山だった姿の崩壊した様子が見える
拡大するカルデラ
周囲へどんどんと崩壊が進み永遠に崩れ続ける山です
水の源 立山の雪 水の力 称名滝の後退 氷河と万年雪どこが違う
クレバスの構造
雪だけでなく岩盤も割れて落ち込んでる。底なし。
内蔵助雪渓くらのすけ 剱岳三ノ窓雪渓
剱岳小窓雪渓(氷河) 立山御前沢雪渓(氷河) 高山に住む生き物 雷鳥・ミサゴ
オコジョ・岩ひばり、
カヤクグリ
ライチョウを探そう


 122立山博物館分館・本館 カルデラ博物館から下ると立山博物館があります。(タクシーかレンタカー)


格調高い建物。興味津々
鳥取大山の志賀直哉の居た寺の様な感じです
立派な寺院建築の山門 庭を二人の女性が手入れしていました。 広くて立派な庭です。大木もあります。
中には曼荼羅絵が展示されています。 もとは大金持ちの別荘だったそうです。、 素晴らしい。中に入ることもできます。私は遠慮しましたが。 立山博物館本館
浅田次郎の小説で有名な立山山頂にあった
古代の錫杖などが展示されています。私も感度してみました。撮影禁止


  帰路 二度とみることのない沿線の風景。

      しかし、驚きました。いたるところに野生のキジがいました。
      高校生に聞いても、普通のことだといいます。あんな大型鳥がその辺に普通にいるなんて。

      自然あふれる富山を感じました。

下り電車は一回ホームから出ます。 凛とした立山連峰の 山並みです。 ん?は! キジでした。他にも沢山。 たいていつがいでした。

  ちなみに、田舎育ちの私ですが、野生のキジを見たのは小5の一回きり。こんなにたくさんいるのは驚きでした。
  ところが、昨日、なんと、海岸の埋め立て地に居るのを見ました。これも驚きでした。