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  屋久島町立屋久杉自然館12  鹿児島県熊毛郡屋久島町安房2739-343  0997-46-3113  2014/.2/12(火)

      本日は、雨のため身動きが取れず、屋久杉自然館に来ました。ここで教えてもらってこの後、屋久杉ランドに行きます。

設立目的 屋久島の自然と屋久杉の展示館。雨天時の観光客対策の施設です。
宮之浦にもよく似た施設があります。
両村間の交通が不便なため、観光客のために二つあります。
     
交通 レンタカーまたはバス 荒川登山口行き 屋久杉自然館前下車
     
予備知識 安房(あんぼ)は屋久杉の伐採現場への出入り口で、ここから森林鉄道が山奥深く伸びていました (安房森林軌道) 。
安房港には貯木場があり港はその積出港でした。
宮之浦地区は行政機関がおかれていたようです。
     
ご注意 屋久杉自然館は雨天時の観光客対策の施設です。島内は交通が不便です。従って同じような施設がもう一つあります。
    屋久杉自然館は安房に、環境文化村は宮之浦にあります。どちらか近い方を利用しましょう。
     
  特徴 屋久島と屋久杉に関しては世界一詳しい施設です。


  01屋久杉自然館
    屋久杉自然館は観光施設ですが、観光案内も可能です。旅館の手配とかは別ですが、上手な島内巡りやバス時刻も教えてもらえます。

かつて大量の屋久杉を 搬出していたトロッコ。 小さくても力持ち。 杉林の中のおとぎの館 濡れて色目がちっょと 屋久杉自然館
館前庭の巨大な切株 入口付近はちょっと雑然
売店の土産物は必見!
どう見ても建物に合わせた展示です 屋久杉の展示物 貧栄養土壌の杉は成長が遅い。代わりに長寿

  12屋久島の地形地質
鹿児島徳田書店発売
立体地図模型 リンク
貼り付け式立体地図 屋久島保全地域図 屋久島地質図 四万十層群とその変成岩を北東部に付けた花崗岩の島 幸屋火砕流(鬼界カルデラ火砕流)が島の高山部に厚く堆積している。
屋久島山頂部奇岩写真拝借 屋久島の成り立ち 屋久島の隆起速度
造山速度1〜05m/1千年
1650万年前地中に形成始まる
1600万年前マグマ溜まりとなる
1550万年前上昇開始
屋久島花崗岩や
付加体由来の砂岩など
貫入時のホルンフェルス(変成岩)や
上昇時の石灰岩

  16気候帯
   南の海上の2000メートル級の高山ですから、普通の風が上空に押し上げられ、必然的に雨を降らせます。紀伊半島東部の大台ケ原と同じです。
   亜熱帯にある、高山気候。で、多雨。これが屋久島です。
植生の
垂直分布と地理的分布
植生垂直分布猿と鹿が垂直棲み分け
同じ様な所で見たがな
気温の垂直変化7300年前以降北方の植物は来なかった様です 屋久島植物登山  頂上約2000mは北海道の冷温帯気候
 麓は亜熱帯気候

  この気候帯の中に自然が展開している。
  実に変化に富んで面白い。

  路線バスで麓から上がってくるだけでワクワクする
  何しろ30分で亜熱帯〜冷帯までを体験できるから

  23屋久杉
   激しい雨で土壌はほとんどなく、あっても貧栄養の風化花崗岩。一枚岩の花崗岩には植物が根を張れない。
   杉は地衣類に根を張ってほとんど栄養のない土地でほとんど成長せず、長い間かかって巨木となる超長寿命に進化した植物である。

   ために、年輪が詰まって硬く、腐敗や食害から防衛するための方法を身に着け、貴重な木材となった。

   屋久杉の伐採が終わったのは、自然保護とかではなく、資源の枯渇でした。伐採に適する良い材がなくなったのです。
   残っているのは無価値な木や、その後発見された木です。

   つまり、資源としての屋久杉は枯渇し、記念物としての価値だけになりました。

年輪が語る成長の歩み屋久杉の断面 5百年で38pは普通の1/10の成長速度 年輪の話奇跡の木ではないでしょうか 油が強く目が詰まっている、頑丈でしなやかで耐久性がある 木材としての屋久杉の特徴屋久杉自体が防腐剤
引っ張り・圧縮・せん断強度
屋久杉
屋久杉とは 薩摩藩の屋久島支配 屋久杉を売ってぼろ儲けなのに
過酷な税を課した
生活を支えた杉 杉の木肌の美しさ
神々の領域 薩摩藩の支配 近代林業の時代 共生の未来へ 伐採の道具 昔の仕事着
伐採の道具
ノコ鋸 オノ斧・ヨキ カイコ背負い梯子 伐採の歴史 屋久杉 屋久島の地杉 魚梁瀬杉
秋田杉 有名な木材 近世以前の
屋久杉利用
高山寺石水院
向拝床板
東福寺 皇族の寺院に多く使われる高級木材。

 まるで、香木で家を建てるに匹敵する。
 

 34小杉谷の人々  小杉とは千年級の杉のことです。それでも大変なものです。
小杉谷地区は屋久杉伐採の基地だった 中央の写真は
「きんま」
による運搬です
紀元杉の枝 縄文杉の実物大写真

  35近代林業の時代
木材業者の誘導で運動を起こし伐採権を得て乱伐された屋久杉。資源枯渇によって伐採終了 屋久島歴史年表 先史時代からの歴史  神聖な領域,禁忌を打ち破った戦国武将豊臣。
 儲けのために仏教を利用した藩とボーズ。

 伐採権を取り戻して大儲けした業者。
 伐るものがなくなるまで伐り尽くした。

 乱伐・乱獲で、 林・魚業が不振になり
 観光に活路を見出した行政。
 
 46屋久杉とは
屋久杉とは 縄文杉台湾紅ヒノキは巨木になると割れてしまうが。 白骨化・萎縮化屋久杉こんな擬態をして生きているのです まるで原始の森のような光景が美しい 縄文人の生きた時代の列島のように思えます 植物の垂直分布 
屋久杉の森 頂上から1000m付近
山頂草原・風衝低木
高層湿原
杉生育帯
麓から1000m付近屋久杉の森
暖帯・温帯照葉樹林
熱帯・亜熱帯林
屋久杉材の特徴耐久性のある材 屋久杉と小杉 ↑上の図は  
←左の写真の
垂直分布図の
原図です。 
 
 47受け継がれる命
江戸時代の贈り物今も続く屋久杉の搬出 江戸時代の贈り物土埋木の発掘
貴重な材としての需要
受け継がれる命 破壊と再生 再生って
伐り尽くした屋久杉が次に切れるまでに数千年
土埋木その頃には人類が文明を維持しているかどうかさえ危うい

  48杉の文化  普通の杉は成長が早く柔らかい。加工しやすく、取り換えやすく、昔の耐久消費財だった。
杉という樹木が日本の文化に大きな影響を与えた 縄文人の巧みな木の使い方のため、
扱いやすかったのかもしれない。

  51樹林帯
照葉樹林群 縄文杉
雪の縄文杉 倒木更新自然が豊かだった頃の
杉の繁殖
切株更新昔このようなこともあったやも知れない 着生植物
ヤクシマダケ草原群 草原群の模型か 紀元杉  押し寄せる観光客によって屋久島の自然もゆっくりと破壊されていくに違いない。
 屋久島の人々は「世界遺産」では食っていけないことを知ってほしい。
 富士山が世界遺産に登録された時、
 まず最初に聞こえた話は、
 入山料を一人三万円は取れる。盗れる。

 世界遺産は守銭奴の
おまえらの金儲けの手段じゃねぇ。