縄文を旅する3 北の縄文 北東北〜南北海道旅 07 2013.10.05(土) 小牧野遺跡 小牧野環状列石 小牧野環状列石とランドスケープ
青森市森林博物館 小牧野遺跡展示室 縄文時代後期前半 青森市大字野沢字小牧野
現状 遺跡自体は現在非公開 おそらく展示館の工事中
最重要点 小牧野遺跡が繁栄した理由は、火山災害が原因という、画期的な考察が行われている。
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森林博物館 |
は青森営林署の建物で築70年以上。レトロな建築物ですが、日常業務の職員には大変でしょう。 |
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交通 |
青森駅から西へ徒歩 又は、バス停からでも徒歩10分 |
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特徴的展示 |
間借りの展示館です。遺跡は三内丸山に飲み込まれず、独自性を守り通している。 |
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三内丸山・亀ヶ岡・円筒土器文化とは違った独自性の強い土器や文化を形成している。 |
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反省点 |
照明が展示物用でなく、明暗や反射があって撮影しにくかった。 |
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見どころ |
小牧野環状列石の石組 土器棺の模様や形 |
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目
次
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00青森市森林博物館
03小牧野遺跡の環状列石
04遺跡成立の背景と珍しい祭祀具
05祭祀具と道具
06土器と土器棺
10青森市内の縄文後期遺跡
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00青森市森林博物館 観光用市内循環バス「ねぶたん号」の乗務員に聞き、最寄の停留所で降りる。遠い。
明治大正の建物です |
森林利用品の紹介展示 |
古代からの知恵
カンジキ |
民具 |
民具 |
縄文人も利用した
山林資源 |
山林資源や、活用の歴史が紹介されています。これが本来の展示です。 |
03小牧野遺跡 環状列石 間借りで置いてある展示物です。
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04遺跡成立の背景 と 珍しい祭祀具
ここでは注目すべき発言がある。火山の噴火による環境破壊が、縄文人に最適な環境を作り出した。と。
これは、中部地方の火山地帯、北海道千歳・恵庭の降灰地帯、九州南部のカルデラ地帯、に縄文文化が栄えたことと深く関係している。
一見、不毛で危険に見える火山地帯が、実は大変豊穣の地だったのだ。
関連文書が行方不明になりました。 そこで、ネット上の論文や研究をリンクします。
堅果類 十和田火山 噴火 などで検索して読んでください。
2011 年度 修 士 論 文 - 東京大学 十和田湖 - Wikipedia
3万年前の列島南方からホモサピエンスが船で来た時代 |
十和田火山の大噴火十和田湖が形成され、周辺に食用堅果類をもたらした |
小牧野の石器祭祀場からは祭祀用具が出土する |
青森発祥の三角岩板 |
動物彫刻付石皿
三角岩板石皿の動物彫刻は
珍しい |
各種石製品超小型の石箆と男根状石製品は儀式用か。
初めて見た形です。 |
祭祀具
土偶と現代的な顔現代の子供たちの作品のような表情をしています |
祭祀具
鐸型土製品 石冠 有孔土製品 耳飾 |
動物形土製品貼付土器
動物形土製品頭部 |
動物彫刻付石皿 |
埋没樹巨大噴火の火山灰で周辺の植生が変わり |
旧石器人や縄文人が食料とするクルミなどが生えるようになった。
東北地方の古代文化に大きな影響を与えた。 |
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05祭祀具 と 道具
円形岩板 石冠
有孔石製品 |
三角形岩板←石冠は三角柱製品というべきでしょう。石冠とは別物ではないか |
岩板製品の作り方 |
小牧野ムラの構造墓域と環状列石は別にあり、違うものだった |
粘土を埋納した孔粘土を貯蔵した |
粘土と石器素材の埋納 |
石器素材の埋納 |
石器の発見場所 |
大型打製石斧は堅い地盤を開削するために重くて耐久性のあるものが必要だったようです |
土製品の種類祭祀用だけが出土した |
土器片ばかりですね |
鐸形製品は祭祀でどう使ったのでしょう
衣服に付けて熊よけ |
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06土器 と 土器棺
他の土器文化とは一線を画した、独自の土器形式です。
大変特殊な土器文化
小牧野の土器編年 |
小牧野の土器と土器棺 |
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特殊土器 |
覆付角底形土器 |
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覆付角底形土器 |
弓矢・樹木文付鉢形土器 |
角型土器 |
角型土器 珍しい |
埋設土器遺構大型深鉢形土器 |
土器棺ですね |
注口土器 |
切断土器これも土器棺として使用したんですね |
甕自体は亀ヶ岡式? |
土器棺墓大型骨壺を埋納した |
切断土器の正体二重の土器棺にするための加工だったのか |
土器棺用の壺 |
蓋付骨壺として紐掛け用の耳まで付いている |
有孔鍔付土器に似た雰囲気です |
専用の形があり、大小は体格に合わせたかも |
骨壺があったことは大変な発見ですね |
土器棺には普通の壺や甕を転用するのが一般的ですが、
ここでは、最初から骨壺として、専用に作られています。
死亡から納骨までに時間があるので製作されたのでしょう。 |
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10青森市内の縄文後期遺跡
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