縄文を旅する3 北の縄文 北東北〜南北海道旅 06 2013.10.05(土) 是川遺跡 風張遺跡 埋蔵文化センター 八戸市埋蔵文化センター是川縄文館 縄文時代晩期 青森県八戸市大字是川字横山1
※館の照明は照明デザイナーによる演出的照明で、強烈なハイライトを作るため、展示物全体を見る学的な観察には不向きです。 写真を撮ると、潰れたり、暗かったりで、あまりよく見えません。仕方ありませんのであしからず。 |
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00是川縄文館 |
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01漆塗り製品 漆工芸は是川遺跡の生業です。低湿地の送り場から大量の植物性遺物が出土。
この長〜い櫛は日本髪でま〜るく髪をカールさせるときに使うもの。曾祖母〜母の持ち物の中にあったことを思い出しました。 当時の髪型は日本髪のような、丁度、このページの下の方にある頬杖土偶の髪型にそっくりです。頬杖土偶は女性ですね。 |
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02漆塗り土製品 亀ヶ岡式土器は それだけで華美華麗な器です。しかし、赤と黒の漆で見事に彩られた祭祀用具の前には引き立たないでしょう。 だから、赤で彩色し、黒で模様を描いてますます華麗な祭祀具となったのでしょう。 亀ヶ岡式土器はその形状もそうですが、実用土器ではなく全て祭祀具ですね。高価な器だったんでしょう。 美しさをご堪能ください
縄文草創期人のアクセサリーも縄文晩期の是川人も、なぜ、装身具に力があると考えたのか。台湾と日本のことしか知らないが、他地域の新石器人や ネアンデルタール人も、そして現在のアフリカ人も、ベンガラ赤のボディペイントや装身具が大好きのようです。 装身具は、口琴がそうであるように、人類がアフリカを出るときから身に付けていた、いや、もっと前から身に付けていた習慣だったのかもしれない。 |
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05是川の美 是川遺跡 縄文晩期 |
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06土偶 一つの遺跡からこんなにたくさん出土するのは珍しい。 全てが素晴らしく愛嬌のある、一つと同じもののない、よく考えた造形です。縄文人はとても個性が強かったのでしょう。 |
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10土器 全て亀ヶ岡式土器です。やはり運んできたのでしょうか。それとも、職人を連れてきて作らせたのでしょうか。 亀ヶ岡の模倣土器というのはあるのでしょうか。 亀ヶ岡式土器は洗練された美しい土器、美しい模様です。 |
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11道具 南北海道式磨り石と石皿は人々の渡来移住を表している。宝物ならともかく、日用生活具は人的移動によってのみもたらされる。 |
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12土製品 使用目的もわからないものが多い。
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14香炉形土器 中部地方では出土はわずかだったが、亀ヶ岡式のこの土器は、北に来ればくるほど豊富に出土している。当然だが。(笑) 使用目的不明だが、妙に香炉で通っている。(笑) 漆塗り香炉形土器がないのは、その必要がなかったのではないか。または、それほど、神秘的で高度に優れたものだったのではないか。 |
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15皿 当時も皿を伏せて置いたのか。底に丁寧な縄文世界の宇宙のような模様が掘られている。機械堀のようにためらわない正確な線である。 所有者の区別を必要としたのか、全て文様が違う。 |
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17風張の美 風張遺跡 縄文時代後期後半3500年前。この文化が是川遺跡に引き継がれた。 |
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16頬杖土偶 この髪形と仕草は女性なのか 女性は顔に入れ墨をしなかったのか。 福島県上岡遺跡縄文後期出土の「腕を組む土偶」によく似ている。幼稚な模倣で、こんな形になったのではないかと思うほどだ。 |
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19土器 これらの土器も亀ヶ岡式なのか地元の大木式なのか、混じっているのか。 全て現代に通じる美しさ。高度に完成した土器です。 重文級のものが混じっています。 高度な技術の透かし彫りの香炉形土器は、同時代の山梨県金生遺跡の縄文後期晩期遺跡出土の「金生遺跡 中空土偶」とよく似ている。 |
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20石器とアクセサリー |
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21是川中居遺跡の紹介 低湿地の捨て場から大量の貴重な遺物が出土したことから大変有名になりました。 |
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22漆文化 八戸市立埋蔵文化財センターでは、漆文化の解明のために国際的な研究体制を構築しました。 大変大きな反響と学問的成果も上がっています。 |
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30合掌土偶 住居内から見つかる土偶は信仰の対象・礼拝物だったのかもしれません。 太い眉に大きく高い鼻。古モンゴロイドの顔立ち。 登頂で髪をまとめるのは男性の髪型。頭髪の中の丸い穴にはかんざしが刺してあったことでしよう。 頬杖土偶とは全く違う衣服の仕立て。肩や首にパットが入った戦闘仕様。 手にはリストバンド。背中から見ると古代の革製の鎧。戦いに出る前に祈った姿でしょうか。 顔にはペイントか入れ墨。唇は激しく傷付けられた儀礼の痕跡。 これは女性像だと説明されたが、誰がどう見ても男性。その証拠に股間に立派な男性器が表現されている。
尖石縄文館の土偶でも、女性器が丸見えでした。やはりこの時代、排泄が大切で、口が出ているように、外性器も出したままで、 排泄を楽にしていたのでしょう。 それは、ものの考え方と、堅い衣服が原因でしょう。 この時代は、産めよ増やせよの時代でしたから。幼児期の死亡率が高く、多産でなければ後継者ができない。 できなければ、飢え死にするしかなかったからだ。 |
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35編集後記 |