縄文を旅する2 関東地方1 2013.06.07(金)
国立歴史民俗博物館 千葉県佐倉市城内町 117 03−5777−8600 月休撮影可
テーマ |
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原始・古代から近代に至るまでの歴史と日本人の民俗世界 |
交通 |
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成佐倉駅の近辺。 JR佐倉駅からはタクシーだが往復すると片道の3倍の料金になる。乗るな |
※ |
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この館の研究で、九州の一部では3千年前に稲作栽培が始まっていたと、炭素年代測定法の結果を発表した。 |
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が、報道のされ方が誤解を生み物議をかもした。 |
見所 |
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「日本各地のお面」「縄文人のルーツ」「日本各地の土偶」 縄文時代の渡来文化 |
お詫び |
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このページのサムネイルリンクで写真が巨大化してしまいます。何度直してもこのエラーが生じます。原因不明です。 |
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作り直すには時間と、意欲が必要で、私にはかなり足りないものです。このままでご容赦願います。 |
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目
次 |
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00外観
01旧石器時代
02日本最古の縄文土器
02土器
04移動 縄文時代の渡来文化
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05縄文人の生活と社会
06漆文化
07仮面と呪術
08縄文人の通過儀礼
09縄文の事件か事故死か
11縄文人のルーツ
18全国の土偶
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00外観 国立歴史民俗博物館 は佐倉城址にある。かなりの歩きを強要されます。ご覚悟を。
ピクニック気分で。最後に長い大階段を登ります。 |
古代から、現代まで。民俗文化も含め、大変な量の貴重な |
歴史遺産が展示されています。近現代の収集は興味深い |
入り口は歴史のタイムトンネルになっている |
プロジェクターとスクリーンによって過去へ旅する構成だ |
過去に着いた。 |
先進的な国立博物館の演出ですね |
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01旧石器時代
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01旧石器時代
旧石器時代 五大文化圏 出典
一方、『日本の歴史01 縄文の生活誌』(岡村道雄著)では、上記に南西諸島の 敲磨器文化圏を加え、日本全国を6つの文化圏に分けています。
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02日本最古の縄文土器
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太平山元T遺跡 |
津軽半島にあるこの遺跡からは16000〜15000年前の焼き焦げが付いた土器が出土した。日本最古である。 |
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大陸から樺太を経由し、松前半島を経由して、アザラシ皮のカヤックでようやっと津軽海峡を渡り、 |
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地図 |
激しい潮流に流されながらたどり着いたところが陸奥湾の西側だった。 |
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同様にしてやって来た他の集団も多かったようで、津軽半島東側には沢山の遺跡が点在する。 |
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それは、日本海ルートではなく、北海道から南下し、陸奥湾を目指すと海流や風の影響でここに到達するからでしょう。 |
大平山元遺跡想像図中国で2万年前。シベリアで1.8万年前頃の |
土器製作者の経路土器が発見されるだろうと考えられている。 |
旧石器遺跡出土物長野県の大型局部磨製石斧石槍。有溝砥石は矢柄を作る重要な道具 |
14000年前の隆帯文土器鹿児島県
南方系の土器か |
隆帯文土器
南方系?半島経由かな
南薩摩市志風頭遺跡 |
円孔文土器北方系土器14000年前の円孔文土器新潟県
円孔文と隆帯文は伴出することもある |
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02土器
日本中の土器がかなり無秩序に並べられているため、わけがわかりません。 統一したテーマはないようです。
展示土器はいずれも本物のようです。大変きれいな土器ばかりです。
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関東地方の土器
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関東地方の土器
21深鉢 |
中部山岳地方の土器
33鍔付宥孔土器 |
関東地方の土器
22深鉢 |
関東地方の土器
22,25深鉢 |
関東地方の土器
28顔面把手付深鉢 |
関東地方の土器
18,19,32深鉢
28顔面把手付深鉢 |
中国地方の土器
48深鉢 |
中部山岳地方の土器
34深鉢 |
九州地方の土器
49深鉢 |
北陸地方の土器
40,42火焔型土器
41深鉢 |
沖縄地方の土器
54,55深鉢 |
九州地方の土器
50鉢 51深鉢 |
12東北南部深鉢
18関東地方深鉢 |
10東北南部の深鉢
4東北北部の円筒深鉢 |
東北地方の土器
38深鉢 |
関東地方の土器
35蛇体把手付深鉢 |
関東地方の土器
31深鉢 |
北陸地方の土器
40,42火焔型土器
41深鉢 |
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04移動 縄文時代の渡来文化
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05縄文人の生活と社会
05縄文生活 ここでは縄文生活を狩猟採集ととらえています。栽培作物については言及していません。
縄文のムラ墓地を中心にしたムラの構築 |
おびただしい柱穴土に接した木はすぐ腐る。頻繁な建て替えが必要。 |
縄文食は植物中心大量の植物食を自然から得るのはたいへん |
縄文後期晩期の生活道具縁のギザギザ食器は食べにくいよ |
狩猟道具縄文生活における道具は完全に発達しきった状態。 |
各地で栽培作物も見つかって |
←↓獲物たち気候変動の中必死の生きる工夫が行われたでしょう。 |
堅果類の殻生存率20%ほとんどが死んだ時期高い文化は保持 |
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06漆文化
大陸では早くから漆文化が発達し、その技術を持った集団が早くから列島で工芸品を作っていたと思わざるを得ない。
漆工芸を行うにはまず、高度な知識と技術を持ち、安定定住して、漆の木を種から育てられる環境がなければならない。
移動採集という常識とは違い、食糧の安定供給が可能という縄文世界があったから可能となった漆栽培。
漆の文化垣ノ島遺跡9000年前
他は約6000年前から |
漆の採取法危険な植物で樹液や木肌、葉、時に近寄るだけでかぶれることもある。
どのようにして彩色材料にと思いついたか不思議 |
東アジア特有の文化。石器と土器と布を使って採取、ろ過。製品作りには、技術や道具の開発が必要。工芸材料の入手は困難。完成品は高価値の取引を可能にしただろう。 |
2800年前の漆製品北海道恵庭市カリンバ遺跡出土。ここからは大量の漆製品が出土する |
漆が栽培された証 |
漆工芸と土器製作はこの時代にほぼ完成していたのではないかと思う。 |
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07仮面と呪術
仮面の祭り西欧の仮面祭りは乱交祭りため。性風俗は乱れているのが普通だった。コロンブス船団が性病を持ちこむや一気に全欧に広まった。 |
仮面祭りや男根・女陰を象徴する石器土器があふれる縄文時代。 |
子孫繁栄は自分たちの老後を託す重大事 |
カキ殻製仮面
貝殻面は半島発祥 |
現代日本の倫理観の成立は明治以降や戦後の国策である。それを文明国と考えたのである。
縄文では異なっていた |
新石器人であるヤノマミの性風俗もやはり同じ |
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盆踊りや秋祭りも異性を求めるのが本来の目的 |
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縄文後期晩期の石製品実用性のない呪術祭祀の道具 |
石器原始習俗とはどんなものだったのか |
呪術祭祀用具奇妙な残渣のような造形物だけでは理解不能 |
SEXや呪術まじないや乱暴な通過儀礼。痕跡のないものもあったかも |
追体験や推理するには時間がたちすぎかな |
こういう生臭い民俗文化は、嫌われますのでやめときます |
上の唇だけの出土物をはじめ、土偶などにも唇を傷つけた形跡のものがある。これは実際にそうしていたのではないか。
通過儀礼は痛いほど、危険なほど、適しているとされた。
唇は超ー痛い! |
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08縄文人の通過儀礼
抜歯は台湾でも同じように行われていた。抜歯は東北地方から全国に広まった儀式である。
台湾海洋民族が東北地方に漂着し、その抜歯がかっこよかったので全国に流行ったって、そんなことないよな。
日本独自にできた習俗かも。しかし、台湾と全く同じの謎は解けない。
縄文人の一生 |
縄文人の装身具 |
腰飾りって何?これってクソペラかなぁ。丁度の形と大きさ |
高い技術の耳飾り薄くて鋭い刃物で生乾き粘土を切り取って作る高度な技 |
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南方系風習抜歯後期以降流行 |
割礼や入れ墨などは痕跡が残らない |
恐ろしい通過儀礼。化膿して死ぬかも。プラッシーもびっくり |
残虐な儀礼は大人のいじめだ。食事もできない。 |
人骨に痕跡が
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事故や習慣 |
治癒痕のある足骨 |
腰骨に鏃を受けた |
イヌイットは噛んで皮をなめすため、歯が摩耗する。縄文人も同じだろうとの考え |
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変な格好でいたんですね。 |
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私はダイビング歴20年以上ですが、こうなっているのでしょうか。 |
雪氷の上では皮を叩いて柔らかくできないので噛んでなめす。
縄文人には叩く場所があり、その方が効率的だから堅い皮を噛む必要はない。 |
低温焼成の縄文土器で煮炊きをすると、泥が溶けだす。すると歯が摩耗する。
古代エジプトでは砂を混ぜて粉ひきしたため、歯が摩耗した。 |
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09縄文の事件か事故死か 老女1 成人男子2 成人女性1 子供1 の同時死体
千葉県市川市姥山貝塚
住居跡復元模型 |
@他所から死体を持ってきて投げ込んだ
A一家全員フグ中毒死(ふぐの骨が見つかったため) |
縄文人の家族 |
成人男子2と成人女子1の家族は一妻多夫婚の可能性。現在アジアの某山岳国の貧困家庭で行われている |
嫁が逃げないように超遠方からだまして連れ帰る。縄文の婚姻も超遠方から来ているのでその可能性ありそうだ |
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11縄文人のルーツ
旧石器人と縄文人
湊川人は過去の粗雑な修復で誤りが生じている。 |
港川人の骨格
湊川人はラピタ人ワジャク人スンダランド人に近い |
湊川人の全身骨格 |
新人の移動ルート特に南方系の舟での移動説は画期的である。旧石器時代にスンダランド人が舟で来た。航海技術や造船技術に帆の存在を意味する。 |
3,4万年前南方系海洋民族渡来 |
2〜1.5万年前半島経由と北方系渡来 |
1.6万年前
バイカル湖文化人沖縄に到達 |
8千年〜4千年前北方ユーラシア人、江南人、半島人舟で渡来 |
ミトコンドリアDNA分類 |
日本民族とか大和民族とか言った純粋種はいないということです |
縄文人の大腿骨は違う |
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縄文人の形質 |
縄文人と大陸人とは形質が違うと言っている |
大陸には縄文人と同じ形質をもつものは少ない。 |
縄文人の形質2 |
かみ合わせ肉を食いちぎると、物を噛み潰す、にそれぞれ適応している |
江南地方での分布 |
当然のことだが、旧石器時代にはすでに外洋を航海できる舟と技術を持った集団が存在した事。
何かの理由で住む土地を失い、結局は食料を求めての移動が、歩行ばかりでなく、舟、船団による移動が行われた。
歩行と舟による集団移動は何かを契機に何度も行われた。 |
縄文人は南方系スンダランド人や北方系民族など古モンゴロイドが中心。
中国新石器人は突然変異型の新モンゴロイドが増殖を始めたことを意味している。
民族的には、
顔の濃いアイヌ人と、
のっぺり顔の漢人やエベンキ人との違いである。 |
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18全国の土偶 各地の有名な土偶がレプリカで並んでいます。一堂に会してみることはそうないのでご覧ください。
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山型土偶 |
異形土偶 |
しゃがむ土偶 |
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東北のビーナス |
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遮光器土偶 |
中空土偶 |
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大型土偶頭部 |
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ハート型土偶 |
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ミミヅク土偶 |
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縄文のヴィーナス |
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