蕨手刀の形態的特徴  鋳込は平造が大半を占めますが、鋒両刃造は群馬・長 野・奈良・島根・徳島に各1刀。切刃造は宮城・長野で 各一刀みられます。  刃長は30p以下10%、40pまで33%、50pまで、40%、 50p維持用のものが15%を占めます。  柄の長さは11〜13pのものが大半を占めます。   刀幅は全体に広く、4〜5pのものが60%、5pを越 えるものが23%を占めます。  反りは深いものが東北・北海道にかぎせれ、浅反り、無 反りは福島以南に多くみられます。  鋒はカマスが半数以上を占めます。大カマス・カマス は東北・北海道に多く、両刃は群馬に一例と西日本に4 例あります。