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法隆寺(Horyuji)                                                           写真と文 星祭り

    法隆寺は607年に聖徳太子の発願で建立された世界最古の木造建築の仏教寺院です。
   この、日本の初期仏教建築は、狭い寺域の中に塔・金堂・講堂のみのとてもシンプルな様式です。
   韓国にもこれと全く同じ様式の古寺があり、大陸から半島を通じて伝えられたことがわかります。

    聖徳太子は大和朝廷末期の豪族同士の権力闘争という混乱した当時の政治状況を打開するために、
   武力をもちいずに、仏教思想を(和を持って尊しとなす)もちいて国家を安定させようとしました。
    そして、大陸から伝わる知識をもとに様々な制度を定め、天皇を中心とする中央集権国家の基礎を築きました。

    大陸から導入された知識は多岐にわたり朝鮮半島・中国・インド・中東からヨーロッパまでの、
   世界の文化・芸術・思想・知識・技術が持ち込まれました。
 
法隆寺境内へは正面の中門 中門の左角から入ります。 塔・金堂・中門・回廊この位置がBest poinです 法隆寺の建物は大変重量感があると感じました
回廊(エンタシスの柱)この柱がエンタシスで有名ですが、※1 塔の基部四面には塑像があり公開されています が、前面に金網があり撮影に失敗しました。
塔内部の塑像羅漢や釈迦入滅・説法 などの像が多く安置してあります 講堂講堂の裏手に僧坊があり
講堂内の仏像そこから入堂するようです 金堂有名な釈迦三尊像など 教科書でしか見たことのない仏像があります この日金堂内の天蓋を修理のため搬出する為 大変あわただしく作業が行われていました。
回廊を一巡すると出口 外は塔頭(たっちゅう)の立ち並ぶ 美しい通路です 東に行くとやがて 夢殿遠望夢殿が見えてきます
夢殿(ゆめどの)入り口でBest pointと指定 確かに美しい。
内部には仏像が安置され
礼拝所になっています 塔頭途中に宝物殿があり
百済観音玉虫厨子
等が拝観できます。※2
中門
※1 フェノロサが指摘した回廊の柱のふくらみは、当時の工具(やりがんな)で
  削ると必然的にエンタシスに似た形状になるという説があります。
   しかし、金堂内部には意図的に柱上部を細く削り木組みがされています。
  その木組みの様子はどう見てもギリシャかローマの影響を受けているように
   私には思えるのですが、あまりこんな議論はなされないようです。
   飛鳥・奈良時代には世界の国々から多くの外国人がやってきていたそうです。
  そんな動的な時代を背景に、このような不思議な建築が作られたのでしょうね。

※2 復元された玉虫厨子ではなく本物がありました。
    百済観音の容姿はダッタン人の容貌容姿に似て出所不明作者不明の
    この仏像は異彩を放っています。